最終話。
勝ち残った4組と戦う東京地区予選の決勝ステージ、
残ったのはKiRaRe、ステラマリス、オルタンシア、そして謎のSWETT APPLE さん。
最終回ということでトップバッターのオルタンシアも
続くステラマリスもステージのパフォーマンスはショートバージョンとなりましたが
代わりにKiRaReのこれまでの歩みと絆にフォーカスされた演出がありました。
KiRaReはそれぞれ違う事情で
一度は諦めた夢に向かって支え合って前を向いてきたペアが3組。
大事な本番を直前に絆を確かめ合う。
あの時は逃げ出しそうになっていた舞菜も強くなりました。
何故かライバル同士のような関係性になった紗由さんと珊瑚ちゃんも
今回は牽制しながらもお互いフォローしあう、いいライバル関係に。
ステージでは前回使った楽曲を大幅にアレンジしたものを投入、
碧音お姉ちゃんも驚くくらい完成度を上げて挑んだ舞台。
それぞれのダンスも正確で、動きも綺麗。
あまり関心を向けてくれていなかった観客を振り向かせるには十分。
ただ初出場、出来たばかりのユニットで
簡単にトップ通過するほど甘くはないんですよね…
圧倒的、最強と言われるステラマリスが居る限り
現時点でいきなりKiRaReが勝つのはやはり難しい。
でも、一緒に前を向いて、再びアイドルを目指して
歩み始めたKiRaReの6人にとってはかけがえのない時間になったようです。
この6人なら、いつかステラマリスにも追いつけるかも。
最後のエンディングでは「367Days」を使用。
[367Days」は、これまでと、これからの想いが込められたいい楽曲なので
ぜひ歌詞にも注目して聞いてみて欲しい1曲です。
エンディング中の映像には果たし状を送ってきたテトラルキア との対バンや
何故かみんなで楽しんでいる夏祭り、さらにはトロワアンジュの天使なステージなど
色んな情報が一気に詰め込まれていました。
もちろん高尾山にも。
次のステージに向けて歩むKiRaReは、輝いてました。
全12話+1回が終わりました。
「Re:ステージ!」はプロジェクトが始まった時、2015年から追いかけていたので、
いつかアニメ化されたらどうなるのかな、と思っていたので
ついにここまで来た、という想いでした。
小説からスタートして、単行本が3冊出て、
CDが定期的に発売されて、ユニットが増えて、アプリゲームが配信されて、
勢いよく進んできたというよりは、一歩一歩ゆっくり進んできた印象の「リステ」
TVアニメ化の発表もライブイベントの場でした。
その時に披露された曲が「367Days」、
そしてTVアニメで最後のエンディングに選ばれた曲が「367Days」
「367Days」は歌詞が本当に上手くて組んであってメロディも良く、
アニメでも1クール駆け抜けた最後のエンディングに選ばれた1曲というのも納得です。
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主要出演キャストも、KiRaReの6人では最近では鬼頭明里 さんの作品出演が多く有名になってきましたが
プロジェクト立ち上げ時は鬼頭さんもTVアニメにあまり出演されていなかった頃だったので
そんなところでも時の流れを感じたりします。(ソロデビューも頑張ってください)
10話と11話の間に放送された特別編で映像出演することになった主役の舞菜役の牧野天音 さん、
少し不思議だったり楽しかったり色んな意味で目が離せない声優さんなのですが
個人的にも何か秘められたポテンシャルを感じているのでいつか大活躍するものとこっそり期待して4年間見ています。
アニメとしては、アイドルアニメということで大事になってくるのが
楽曲とライブシーンの演出なのではないでしょうか。
楽曲についてはKiRaRe含めて「リステ」の曲はどれも外れらしいハズレは無く
とても聞きやすくて安定しているのが特徴
アニメでもオープニング、エンディング主題歌を含めて全部で約16曲ほど使われたそうですが
完全新曲はOP主題歌の「Don't think,スマイル!!」の他には、「キラメキFuture」、「OvertuRe:」、
オルタンシアの「Yes, We Are!!!」、ステラマリスの「Like the Sun, Like the Moon」
本編序盤から登場した「ミライKeyノート」、
そして初のソロ曲となる長谷川みいの「For you! For みい!」
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ただ既存曲の中にも秘密があって
アニメ放送前の3月にリリースされた「ハッピータイフーン」に収録されている「ステレオライフ」、
こちらはアニメ第9話の挿入歌としても使われた曲になりますが
アニメ放送後に明かされた情報によりますと、
この第9話の舞菜と紗由のシーンのために作られた曲だったそうです。
そう聞くと既存曲でも今までと違った見え方もしてくるかも。
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片貝慎監督も、アニメの話が来た時にはアイドル作品はあまり分かっていなかったらしいのですが、
KiRaReの楽曲の出来が良いことをきっかけに「リステ」にハマって今では大ファンになってくれたそうです。
そしてライブシーンについて、
これは正直驚きました。ここまで出来るのかと。
最近のアニメでは放送局が極端に少ない深夜アニメが残念ながら増えてきました、
それが予算の都合なのか別の理由があるのか分かりませんが
その中ににはギリギリで1クール制作しているんだろうなと感じるものも珍しくありません。
「Re:ステージ! ドリームデイズ♪」は放送局で言うと、TOKYO MX とBSフジ、そしてAT-X の3局のみ。
予算も潤沢に用意されているとはとても思えないので
TVアニメ化自体は楽しみだけど、大きすぎる期待は禁物、と思って放送に備えていたのですが
いい意味で予想を裏切ってきます。
ライブシーンのクオリティが高い。
最終話のライブこそCG感が少しありましたが
それまではまるで完全手書きのような綺麗な画なのに
しっかりとした振り付けを可愛く決めてくる。これはすごい。
他のもっと予算も人気もあるアイドルアニメ作品のライブシーンに匹敵もしくは超えたと言ってもいいくらい
きちんとライブシーンが描かれていました。
制作会社がメモリーテック 系のゆめ太カンパニー とグラフィニカ の
豊富な経験と技術力によるものなのかどうかは分かりませんが
少なくとも制作スタッフがしっかりと力を入れて作り上げてくれた事には違いないです。
素晴らしい楽曲、しっかりとしたライブシーンと来ると
やはり悔やまれるのが放送局の少なさ。
配信サイトが豊富に用意されているとはいえ
やはり多くの人の目に触れるには地上波の放送局がもう少し多かったら…と悔やまれるところです。
実際にアニメから「リステ」を見た人の反応は
比較的好評なものが多いだけに余計にそう感じます。
他にもアニメ本編中には何かのパロディっぽいシーンだったり
作品プロデューサーらしき人物が何度も写り込んでいたり細かいネタも多く、
かえちゃんと香澄の楽曲制作シーンの壊れっぷりは本編以上の話題に。
あとこれも小ネタになるのですが、
部長である瑞葉の制服姿というのが本当に貴重で、
OP主題歌CDのジャケット絵で制服姿だった事に驚いたのはもちろん、
アニメ本編でも終盤に制服姿を見せてくれたのはかなりの衝撃でした。
これが見られただけでもアニメ化した価値があったと言いたい!
キャストもスタッフも待望だったTVアニメ化、
アイドルアニメとして基本をしっかり抑えて、丁寧に作り上げつつも、
少しネタ要素も忘れずに、
力まずに、焦らずに、素直に作られたアイドルアニメだったのでは無いでしょうか。
アイドルアニメはこれで良い、これが求めていた正解の1つなのかも。
女子中学生たちが一度諦めた夢に向かって再び歩み始める物語、「Re:ステージ!」
これからのさらなる展開に期待しています。
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<公式サイト>
TVアニメ「Re:ステージ! ドリームデイズ♪」 公式サイト
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