幼なじみが絶対に負けないラブコメ 12話「おさかの」(最終話)

最終話。

前回の続きからモモは勝利したヒロインかのような
ヒロイン力の急上昇を見せつけて、
そのまま勝負が決まっちゃうんじゃないかと思うくらいの存在感。

自宅に帰ってからもイチャイチャ阻止するために飛び出してきた紫苑を完全に手玉に取り
ハルとモモの仲の良さ、コンビネーションを見せてくれて
これはクロの入る場所が無いのではと心配になりましたが

ここはさすがメインヒロインのクロ

幼少期の思い出の場所に連れていき
懐かしい記憶を引き出したところでの二度目の告白

しかし10秒で返事が無いとなると
思考の中に自分以外の人、シロの存在が浮かんでいると判断して
断られるリスクを断ち切るために、返事待ちを強制キャンセルに持ち込む高度な戦術

明確の答えを出させずに明らかに気持ちを伝えて意識させるだけで
この2回戦は実質クロの勝利と言っても差し支えないのでは

逆にシロはあれだけのチャンスを用意していたのに
そこから先に進めずに終わったのが痛い

モモは物理的な距離も近く、
いつでも差せる位置に付けているので油断はできない怖さと可愛さがある


当然アニメの中では最終的な勝者が決定することはありませんが
クロ、シロ、モモの間でワイワイと楽しくしている時間が一番楽しいのです。





全12話、終わりました。

昨今特にアニメでは不遇な扱いをされがちな
幼なじみヒロインをメインに持ってきたこの作品

タイトルに有るように、幼なじみが絶対に負けない

でも勝つとも言ってないのがポイント


物語の中心とこの作品の面白さの中心になっているのが
ヒロインの3人であることは言うまでもない

身長は小さいけどお姉さんぶる幼なじみのお隣さん、黒羽。
天才作家でありながら、ハルと幼少期に一緒に遊んでいた初恋の、白草。
妹のような愛くるしさ、妹のような振る舞い、だけど本当の妹じゃない、真理愛。

もちろんカラフルシスターズの動きも見逃せない。
蒼依の思わず出てしまった鼻歌には、ああ可愛いとしか言えない。




そしてヒロインのキャストがそれぞれ、声優界でも仲の良い組み合わせと広く知られる
水瀬いのり佐倉綾音大西沙織の3人というのが大きかった。

インタビューでも語られているように
今までのキャスティングならクロを佐倉綾音、シロを大西沙織
モモを水瀬いのりを演じるのがベターなところ、そうしなかったのが素晴らしい。

ちょっと余裕ぶったかと思うと
少し攻められると弱いクロの声を水瀬いのりが演じる最高さ

クールだけど急にデレる一面を見せるシロを佐倉綾音が演じる最高さ

そして何と言っても今回も魅せつけられた
大西沙織の声優としての高いポテンシャル

過去にも「ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。」などで高音キャラを演じる機会はありましたが
モモの声は出せる高音の限界に近いらしいと発言されていますが、とんでもない

演技の中では全く無理しているようには聞こえないし
しっかりと可愛く演じられているのは間違いなく

ラジオや生配信の番組ではお笑い担当になりがちなのに
アニメ作品ではしっかりヒロインとして演じきれる器用さを
定期的に見せてくれる大西沙織という声優は、やっぱり凄いなと毎週思い知らされました。


そんなモモは参加していないのですが
メインのエンディング曲の「戦略的で予測不能なラブコメディのエンディング曲」では
クロとシロがバチバチと戦っているような曲を見事に表現。

まさに途中にセリフパートがあって
クロとシロがやりあっていますが

ヘッドホンで聴くと、右から左から歌声が聞こえてきて
クロとシロに挟まれているような感覚が味わえるのでオススメです。


1話だけ使われた、モモも参加したエンディング曲「パラダイスSOS」はサントラ収録でしょうか。
こちらは2021年7月28日リリースと案内されています。



そしてアニメの外では作中にも出てくる「群青チャンネル」と称して
"水瀬いのり佐倉綾音大西沙織"チームと、"松岡禎丞島崎信長"のチームに分かれて
キャストが様々なゲームに挑戦する動画がYouTubeにアップする企画があったのも印象的。

その他にも毎週の見どころをキャストが紹介する動画もあったりと、
この組み合わせは何をやらせても、間違いないと再認識。



キャストの魅力を最大限活かしながら
幼なじみヒロインの良さをもう一度視聴者に思い出させ、そして幼なじみを愛でる時間。

毎週落ち着いて見られ、可愛さも補給出来る良い作品でした。


<公式サイト>
TVアニメ「幼なじみが絶対に負けないラブコメ」公式サイト
群青チャンネル|TVアニメ「幼なじみが絶対に負けないラブコメ」公式サイト

<関連エントリ>
幼なじみが絶対に負けないラブコメ カテゴリーの記事一覧 - 深夜アニメ実況の果て。