レガリア The Three Sacred Stars 13話「家族/」(最終話)

他の10月アニメより一足早い最終回です。


先週の超巨大な何かに搭乗していたラスボスのヨハンが
戦いやすい人形のレガリアギアに乗って出てきて、今度こそラスボス戦です、

前の戦闘で前に進むだけでもギリギリなくらいにダメージを負っているアレクトでは
これからもう一戦するにはどう見ても限界があったところで
助けてくれたのはまたしてももう一人のレナ。

何度も何度も助けてくれたもう一人のレナ、
その正体こそがルクスだったということで
ユイによって最終回でようやく呼びやすい名前が与えられました、その名もルクスちゃん!
ユイ様、さすが分かりやすいネーミングセンスです。

強大なパワーを持つであろうルクスちゃんが仲間になった時点で勝ったも同然ですが
最後はロボアニメらしくアレクト、ティシス、メガエラのレガリア3体が合体して
危なげなくヨハンを圧倒的なパワーで撃破。

合体した状態ではどうやらサラやイングリッドは操縦していないようで
その操縦はユイ様とレナの2人で、一緒に動かしているのが良いですね。
一緒に頑張ろう、一緒に生きようという言葉を表すような共同作業でした。

ルクスちゃんにユイ自ら渡したとはいえ
あれだけひどいことをしたヨハンと一緒に
ユイとレナの大事な指輪の1つを持っていかれたのは少し勿体無いような気もしますが
ユイの行動に迷いは無かったのでそれでいいのでしょう。

これからはユイとレナだけではなく、
サラとティア、そしてイングリッドとケイも一緒に頑張ろうということで
結果的にエナストリア皇国の保有する戦力が凄いことに。

でも大人気ユイ様がいればきっと平和です。




全13話が終わりました。

レガリア The Three Sacred Stars」(以下、「レガリア」)を語る上で避けられない話が
前代未聞の1ヶ月の休止の件でしょう。

これは、通常通り第4話まで放送したものの
「意図したクオリティに達していない」との理由で放送を1ヶ月休止。
その後、「復活放送」として一部演出などを修正されたものを第1話から再び放送、
そこからは休止や総集編になることもなく第13話まで放送されたというもの。

結果として本来なら9月に最終回を迎えていたはずが
11月末に最終回を迎える変わったスケジュールになってしまいました。


この放送休止について、
確かに復活放送版ではセリフを含めた一部演出が初期バージョンより分かりやすくなっているなど
個人的にはポジティブに受け取っていますが
実際のところ制作担当のアクタスは過去に毎回のように色々あったので休止理由についてもまぁ色々あったのでしょう・・・。


でもその休止のおかげでAT-XTOKYO MXでしか放送されていなかった「放送直前スペシャル」や
ユイ役の本渡楓さんが分かりやすくストーリーや詳しい設定を解説する特番「レガリスペシャル 復活放送前夜祭」が見られたのは嬉しい誤算でした。

特に「復活放送前夜祭」では本渡楓さんを見ているだけでも楽しいですが
それだけではなく「レガリア」を楽しく見る上で必要な設定がしっかり解説されていたので
「レガリア」を見るなら必ず見ておくべきと言えるくらい大事な特番でした。

それを制作サイドも理解していたのか
放送直後から期間限定でネット配信もされていました。

ちなみにこの「復活放送前夜祭」、
アニメBlu-ray第1巻の早期購入者特典としてDVDに収録されていたりします。
(第1巻には他に放送直前特番も特典映像として収録)


「レガリア」はアクタス初のオリジナルロボットアニメということで
ロボット(レガリア)の描写にも力が入っていました。

人の等身に近いようなデザインのレガリアに重火器に頼らない戦闘など
某ガンから始まってダムで終わるロボ系作品には全く似ない
オリジナルらしいものに仕上がっていたのは良いと思います。

ただ序盤や最終バトルの前半など
ガリアはよく動いていたのにSEだけが鳴り響いて
登場キャラのセリフが全くないシーンが少し長めにあったのは気になりました。

他のロボット系アニメでよく見かける、戦闘中にべらべらを戦闘相手と喋り合ってるシーン、
こんなのありえないし通話状態になってる事からおかしい! といつも何処かで思ってしまうのですが
「レガリア」のように静かにバトルされたらされたで、
やはり物足りなさや寂しさがあるのでバランスや設定の大事さを再認識しました。

2人一人、ユイの場合はレナと、コックピットに入って戦闘をするので
戦闘相手と別に喋る必要も無いので、「レガリア」の場合もう少し何とか出来たのではと思います。


「レガリア」の特徴の1つとしてあげられるのが
女の子がメカに乗り込んでバトルを繰り広げるというもの。

この設定自体は過去にもアニメでいくつか見かけたりしたものですが
何と言っても「レガリア」は登場キャラが可愛い!

キャラクター原案は「天体のメソッド」や「えむえむっ!」などでお馴染みのQP:flapper
個人的にもQP:flapperさんの描くキャラクターはどれも可愛くて大好きなので
「レガリア」のキャラクターも最初に見た時から惹かれるのも当然のこと。

そして作品設定として、
それぞれのキャラクターが二人一組のペアであること、
ガリアである女の子は小柄な容姿であること。

この2点の設定でより可愛く見えてきます。

実際には2000年もの時を生きているのですが
その態度や言動は見た目通りの女の子そのもの。

レナはユイにとってのお姉ちゃんなので
本人はお姉ちゃんらしく振る舞おうとしているようですが
それが頑張って背伸びしている女の子のようで可愛さ倍増です!

ユイに対して何かを言われたら
カッとなって抑えられないところにもお互いを大事に思っているということが分かります。

ユイは、エナストリア皇国の皇女でありながら
同時に普通に学校にも通う女子高生でもあるという設定が良い。

皇女としても不慣れた部分が多く
周りの人に助けてもらいながら頑張って努めようとしているところの
バランス加減が絶妙だと思います。

一生懸命すぎて記者会見の場での悪意のある質問に対して
しっかりと自らのスリーサイズ(88-58-85)まで答えてしまうところが心配でもあります。



サラとティアは似た者同士の姉妹で
冒険していたキャラらしく服も少し変わったものになっているのが特徴。

特に序盤は大食いをしている事が多い姉妹でしたが
やる時はやるしっかりとした性格で
レナが暴走しそうになった時にいつも助けてくれたのはこの2人です。

サラが何かを言ってすぐにティアがそれを繰り返すセリフを言うところが可愛いく
ティアちゃん(CV.小倉唯)が「ユイちゃん」と作中で何度も呼ぶところも良い!


イングリッドとケイは他のペア2人とはまた違ったタイプで
最初はヨハンの行動をともにする悪役サイドとして登場しましたが
それにも大きな理由がありました。

イングリッドは見た目では最年長の大人。
ケイは物静かなタイプ、のように思われましたが
レナとティアと「共鳴」をして
本当のケイが開放されてからは全然違ったお喋りなケイでした。

ヨハンに対して「素粒子レベルまで分解してあげる!」など過激なセリフも飛び出すなど
今までよりもプラスされた感情が楽しい娘です。

それでもどんな過激なセリフを言っても
やっぱりケイは可愛いので何を言われても許してしまう、いやむしろご褒美とも言えるので
全く嫌なキャラにならないです。

レナやティアとくらべて服のセンスがお嬢様っぽいのもポイントです。


そう、服装!
「レガリア」を見る上で注目してもらいたいポイントの1つが服装。

服のデザインもQP:flapperが担当していることから
どの服もとても可愛いのでそこに注目して見て欲しいです。

特にレナは服装のバリエーションも多く、
どれも可愛くて密かに毎週楽しみにしていたくらいです。

ガリア3人は似合う服のタイプがそれぞれ違うので
そういった意味でも服装を楽しみやすいです。

ケイの服もケイの雰囲気にあった女の子らしいふわっとしたものだったり、
思い出しただけでも抱きしめたくなる可愛さ!
いいですね、いいですね…!


この「レガリア」、実はアニメ以外のメディア展開としてウェブラジオの配信がされていて
その配信スタートが9月22日、つまり復活放送3話あたりという不思議なタイミングではあったものの
ユイ役の本渡楓さんをメインパーソナリティに、作品に登場するキャストをゲストに呼んで毎週配信されるなど
なかなか充実した番組になっていたりします。

番組タイトルは「ラジオ レガリ本渡楓のエナストリア皇報局」。

優しい声質での勢いもある本渡楓さんと
ゲストである唯ちゃん(小倉唯)やシカコ(久保ユリカ)との不思議なトークを聞くだけでも楽しめるオススメ番組です。



「レガリア」は来年にはレナのねんどろいどが発売されたり
細かい展開が残されているのでレナの可愛さを共感してもらえる方は予約必須ではないでしょうか。

そうそう!書き忘れるところでした。
アニメBlu-rayの店舗別の購入特典のイラストがものすごく可愛い!ので是非チェックしてほしいです。

例えばアニメイト特典ではレナ、ティア、ケイの3人が水着姿でくっついたものだったり
ゲーマーズはユイとレナが水着で手をつなぎ合って後ろには他のみんなが見えています。

アニメイトゲーマーズ特典では同じ水着のデザインが別のものだったいますし
本編では見られなかった組み合わせやシチュエーションで可愛さ全開の特典になっています。
いやほんと可愛いです。



「レガリア」は本来無い方がいい方向でも話題なってしまいましたが
放送が止まったのは最初に宣言した1ヶ月のみでしたし(それでも大きいですが…)、
ストーリーも最後どうなるか心配な部分もありましたが
普通に見ていて理解できる範囲でしたし、そしてキャラクターがとても可愛かったので、
自分としてはある程度以上満足しています。

休止のおまけとして先述したように放送直前特番や復活放送前夜特番、
さらにはダイジェスト放送なども見ることが出来ました。

そして何より普通より2ヶ月多く作品を楽しめたと思えば十分プラスです。


欲を言えばもう少しユイの設定を活かした日常的なシーン、
例えば学校シーンなどをもう少し多く見られたら嬉しかったかなと思います。

「レガリア」はキャラクターが魅力的な楽しいアニメでした。



<公式サイト>
TVアニメ「レガリア The Three Sacred Stars」公式サイト
ラジオ レガリア 本渡楓のエナストリア皇報局 | インターネットラジオステーション<音泉>

<関連リンク>
ねんどろいど レナ

<関連エントリ>
[レガリア The Three Sacred Stars] - 深夜アニメ実況の果て