ぼっち・ざ・ろっく! 12話「君に朝が降る」(最終話)

最終回。

バンドに取って最大の見せ場の1つである文化祭ステージ!

完熟マンゴーのダンボールを被っていた頃と違って
しっかりステージに立っているぼっちちゃん

それなのに、こんな大事なときに様子がおかしい

ペグの故障
せっかくの文化祭で、これは辛い

でもこれで終わるわけにはいかない!

演奏しながら、歌いながら、横目で見てぼっちちゃんの状況をすぐに把握した喜多ちゃんの
とっさのソロでぼっちちゃんをカバー!

思い返せば、これまでの結束バンドのピンチは何度もぼっちちゃんが救ってきた。

ぼっちちゃんのギターは凄い、みんなに知ってもらいたい

その想いで喜多ちゃんはぼっちちゃんとこのステージに立っている。

その喜多ちゃんが、ギターが全然出来ないと最初は言っていた喜多ちゃんが
ぼっちちゃんのピンチをカバーする、カッコいいじゃないですか。

バンドメンバーとして友達として一緒に時間を過ごしてきたからこその連携。呼吸。


ステージで披露した2曲についてもっと言うと
喜多ちゃんの全てが素晴らしい

表情が楽しそうでウィンクをする余裕まであって
2曲目の「星座になれたら」の曲中にぼっちちゃんのギターの1弦が切れて
すぐに2弦のチューニングするためにしゃがみ込んだ瞬間にも
ギターを弾きながら歌いながらも横目でぼっちちゃんの様子を確認、すぐさま状況ロ理解して
ぼっちちゃんのソロパートを咄嗟の判断でカバーする

しかもポーズもカッコよく弾き方も少し変えて
大勢の人たちの前でもパフォーマンスとして成立する精一杯を披露

ぼっちちゃんのピンチをカバーして、みんなが思っているより後藤さんは凄いんだ!という事を知ってもらうために
ぼっちちゃんの演奏まで繋ぐ力強さ
(ここのゆっくり回り込むようなカメラワークが最高!)

ぼっちちゃんが立ち上がるところを優しく力強い視線で確認すると
前に向き直って自分の演奏に戻る。

喜多ちゃん本当にカッコ良すぎるでしょ!

これこそ結束バンドの結束力。






最初に喜多ちゃんが逃げてギター不在のピンチを救ったのはぼっちちゃん

ボーカルを探すために勇気を出して声をかけて喜多ちゃんを連れ戻してきたのはぼっちちゃん

去ろうとした喜多ちゃんを呼び止めて結束バンドに再加入する事になったのもぼっちちゃんのおかげ

オーディションのステージでも
本番のステージ上でもギターテクで空気を変えて成功に導いたのもぼっちちゃん


コミュ障で、本当は目立ってみたいけど自分からは話しかけられないけど
それでも今頑張らないといけないという瞬間や
みんなのピンチなど、ここぞ!と言う場面ではしっかりと勇気を出して
力強い一歩を踏み込んで、周りを巻き込んで、良い方向に持っていく力がある

ぼっちちゃんはやっぱり凄いんです。

そのぼっちちゃんの凄いところを誰よりも早くに気付いた喜多ちゃん

「後藤さんはもっとカッコイイ」

そんなぼっちちゃんの凄いところをみんなにも知ってほしい、知らないなんてもったいない!

最初こそリョウ先輩目当てでバンドに入った喜多ちゃんだけど
途中からはぼっちちゃんのためにと行動して、
ギターの演奏スキルの少しでも上手くなろうと頑張る様子はカッコ良かった。


喜多ちゃんと言えばボーカル・ギターですが
通常はヒロイン系のかわいい声なのに歌うとカッコいい

実際に誰でもそうであるように
会話と歌う時は声が変わるんですが喜多ちゃんはそれがアニメの中でも再現出来ているんです。

喜多ちゃんは、ちゃんと可愛い女性がかっこ良く歌ったときの歌声なんです!!

今でも毎年のように多くのキャラクターソングが生み出されていますが
歌唱となるとどうしても技術でカバー出来る範囲とは変わってくるので
これが出来る声優は珍しいと思います。

だからキャストの長谷川育美さんは本当に凄い。


キャスティングの凄いところと言えば
ぼっちちゃんの壊れたときの演技すらやってのける青山吉能さん、
元気な虹夏ちゃんに元気ボイスが魅力の鈴代紗弓さんを、
リョウという難しい役に水野朔を起用したのは見事、素晴らしい。


そしてこの作品最大の魅力の1つであり
バンドを題材にした作品なら避けては通れないのが楽曲

オープニング曲は「青春コンプレックス」固定ながらも
エンディング曲は11話までに「Distortion!!」「カラカラ」「なにが悪い」の3曲を用意。

さらに劇中歌に「ギターと孤独と蒼い惑星」「あのバンド」

ここに最終話で「忘れてやらない」と「星座になれたら」の2曲を演奏した上に
エンディング曲にはなんと「ぼっち・ざ・ろっく」のキャラ名称などの元ネタである
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの曲「転がる岩、君に朝が降る」をぼっちちゃんがカバーするというサプライズ!

これにより12月28日に発売の結束バンドのアルバム「結束バンド」には
アニメの作中では使われていない新曲も加えて
収録される楽曲数は全部で14曲という大ボリュームに

1クール全12話のアニメで
バンドアニメの奥深さに関わる楽曲数をここまで用意してくれたのは素直に嬉しい。


映像面ではCloverWorksの本気がこれまでの作品以上に感じられるものになりました。

特に今年はCloverWorksの年だったと言えるくらい
1月からCloverWorks作品の高いクオリティと安定感が絶賛された2022年でした。

その高いクオリティに加えて「ぼっち・ざ・ろっく」では
実写のダム映像の使用から始まり、
ぼっちちゃん人形を使った謎の実写映像から謎にハイクオリティな3DCGなど
随所にぼっちちゃんが壊れたときの思考を表現する演出が多数登場。

もはやアニメ制作なのかこれは…!?という映像に驚きと同時に
それがちゃんとこの作品の世界観の範囲に収まっているのが凄い。

映像の高いクオリティだけではなく
こういった遊び心も高い次元で融合して作品に仕上げていく

今後のCloverWorksも楽しみで仕方ないです。


アニメ以外の部分で凄いことになったエピソードとして外せないのが
ウェブラジオ「ぼっち・ざ・らじお」でメインパーソナリティー青山吉能さんが
オープニングのフリートークでなんとなく語ったはずの
フレッシュネスバーガーのスパムバーガーへの熱い愛が
予想を超えたところまで広がり、
限定復活の期間中には多くのファン(自分含む)がフレッシュネスバーガーでスパムバーガーを食べて
SNSに写真をアップした効果もあって
フレッシュネスバーガーの社長のメッセージがラジオ番組内で流されると同時に
作品の舞台である下北沢の店舗限定でスパムバーガーの延長販売が決定!

青山吉能さんの1日店長、スパムバーガーお渡し会という
他のアニメ作品では全く聞いたことのないイベントまで開催されるといった
謎のムーブメントが発生したのは後世に語り継がれるべき出来事でした。


もともと原作の人気が高い作品ではありましたが
アニメ化することでさらに多くのファンを獲得して大きな作品になって
きらら作品の実力を改めて示すと同時に

この盛り上がりを次のなにかに繋げて欲しいと期待が高まるばかりです。

1話から12話まで1クール楽しかった!

Thank You!!



<公式サイト>
TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」公式サイト

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