ナイツ&マジック 13話「Heaven & Earth」(最終話)

最終話でした。

初回から最後までエル君は全くブレませんでしたね。

そこがむしろ潔い、潔すぎて最後の戦いでは
一歩間違えれば敵か味方科分からないような言動をしていましたよ。


いわゆる異世界転生モノは最近でも多く見られる設定の1つですが
この「ナイツ&マジック」はそれに加えてロボットモノでありつつ
よくある与えられた専用に作られたハイスペックな機体を操るだけのパイロット側ではなく、
前世からのロボットオタクとして
自分が求めるロボット像の実現のためにひたすら突き進む設定が面白かったです。

前職の天才プログラマーという設定も活かしつつ
その世界には無い斬新な発想で従来機には無い圧倒的な性能を引き出す。
これはなかなかに熱いです。

その無茶な要求に応えなくてはいけないと巻き込まれた周りの人は大変そうでしたが
そんなエル君を否定せずにずっと側に付いていてくれるアディには安心感があると同時に
ビジュアルも可愛いのでヒロインとしてもアディは重要なキャラクターでした。

シルエットナイトを、ロボットしか見ていないエル君を振り向かせるのは非常に難しそうですが
それを支えてくれそうなアディは良いパートナーになりそうなんですけどね・・・。


ストーリーとしてはかなりの高速展開でした。

1話の短い時間でも次々と話が進んで
通常では3、4話くらい使いそうな大きな変化も1話に詰め込んでしまう
ここまでのスピード展開は最近でもあまり見られないくらい。

それでもストーリーは理解できましたし、
ちゃんと楽しめたのは上手く作られているからでしょうか。


そんなスピード展開ということは
それだけ登場するシルエットナイトも多数に。

公式サイトで紹介されているだけでもその数、25機以上に及びます。

しかしどの機体も個性的でありつつも設計やデザインが細かく描かれていて
大型ロボットらしい重量感もあってとても良い感じです。

赤いカラーリングが特徴であるディーの機体のグゥエラリンデは
グゥエールの流れを汲む機体というのが分かりやすいし
高機能化に合わせて増えたパーツもバランスが良いです。

トイボックスに続くエル専用機としてついに空を飛んだイカルガは
腕が6本もある大胆な設計でありながらも
主人公機らしく他に負けないくらいデザインが格好いい。


ストーリーこそ早足で進んでいったものの
次々と新しい発想で作られていくシルエットナイトで戦うアクションシーンは
一切手抜きされること無くカッコよく、最後まで見ていた楽しかったです。