戦翼のシグルドリーヴァ 12話「館山基地へようこそ!!」(最終話)

最終話。
富士プライマリーピラーとの再戦の続きから

最近少なくなりましたが
最後のOPがSE付きなのも良いですね!


本編では最終回らしく派手にほぼ全編が戦闘シーンとなりましたが
ミコちゃんのまっすぐにぶつかる力強いセリフが完全に主人公!

それに加えて最年少ネームド候補でもあるソノちゃんが
桜の機体、S級を1人で相手にする格好良さ。
スーパーチャージャーの起動エフェクトもあってこの空で最速のソノちゃんを強く演出。

館山メンバー最強のクラウはオーディンを相手することになりましたが
3発きりの「ティルヴィング」をここで使いましたが
あと2発残っていたと思ったのですが(※2発目は11話で撃っていました)"最後の1つ"とのオーディンの発言、
使い切ったときに何か代償がありそうな名称でしたが意外と大丈夫そう?



そしてトールに対するアズズとミコちゃんのタッグで
勇者砲と、しばらく見ていなかったゾンダーゲレートの連続攻撃

最大火力の勇者砲は2発しか搭載出来ないところをあっさり使い切ってしまい
どうするのかと思われたところで、まさかの3発目が登場。

機体改造はアズズの領域だと思ったのですが
少なくとも偽装して搭載していたことまでは知らなかった様子。
班長もなかなかやりますね…

4人だけじゃなく、新人の萌とくるみも活躍しているシーンがしっかり描かれていたのも良い。


馬鹿なことばかり言っている3バカことシールド隊も
最後に最高の活躍をしてくれて、格好いいじゃないですか。
最後の最後までしれっと帰ってくると思ったのですが…、いいやつだった…


コアへの最後の一撃は、やはり主人公のように最高のタイミングでアズズの元へと格好良く登場したミコちゃんの
序盤のあの時を思い出させる刀での一撃。

奇跡を信じての神とのギリギリの戦いだけに
ここにたどり着くまでの犠牲は大きかったがみんなで勝ち取った人類の勝利。

見事に富士プライマリーピラーは消え去ったけど
世界各国のプライマリーピラーは未だに存在して戦いが終わったわけではない。

館山には正式に新たな力、ワルキューレとして萌ちゃん、くるみちゃんが着任。

萌ちゃん、くるみちゃんを前に
しっかり先輩をやっているソノちゃんが可愛いですね!

3バカの件は惜しいけど、
ワルキューレが増えて、これはこれでまた館山が賑やかになりそうです。

我々の、人類の勝利だ!




全12話、終わりました。

海のハイスクール・フリートに続く、
空の戦翼のシグルドリーヴァということで放送前から期待していたのですが
その期待には応えてくれたと思います。


メインのキャラクターたちが乗り込む英霊機には実在した機体を使うリアルさと
敵の存在もそうですし、機体を英霊機としてパワーアップされているなどのファンタジーな部分が
上手く重なり合っているのはワクワクするし楽しいです。


オリジナル作品ということもあって先の展開は視聴者側の誰にも分からないので
答え合わせとなるその話数を見て初めてそうだったのか!と思わせると同時に
あの時のあのカットが伏線だったのかともう一度見返したくなるのはオリジナル作品ならではの楽しい部分。

この世界には北欧神話が存在していない、
だから今までも一瞬だけ映っていたカレンダーの曜日がよく知っているものと異なっていたり。


登場するキャラクターはどれも個性的で
そのワルキューレの個性的さに負けないくらい使用する機体もなかなかマニアックなものに

クラウに複葉機グラディエーターもそうですし、
園香にレース用の水上機に使うなんてよく思いついたものです。

その72Rの水上機ならではのパーツであるフロートも作中では大活躍で
フロートの中に冷却材が入っていたり、最終回では空中でパージして攻撃に使うなど
フロートを利用した戦い方は多岐にわたる。



キャラクターについては
放送前と放送が始まってからの印象が多少変わっていったのも面白いところ。


クラウは真面目そうに見えたのに、いつの間にか大食いキャラになって、
真面目ではあるけど真面目過ぎて少しバカっぽい部分もあってそこが可愛いポイント。

ミコちゃんは自ら、バカだから難しいことは分からない!と言いつつも
しっかりと自分がやるべきことを理解していて朝も早起きで鍛錬を欠かさず、
食事も作れて、いつも笑顔で、周りを明るくしてくれる、まさに館山の太陽の名前の通りの存在。

ある意味でクラウよりも主人公っぽく、カッコイイ存在。


アズズは、ミコちゃんがお父さんならお母さんにあたるポジションでしょうか。

頭脳担当ということで運動神経は悪く、そんな描写もいくつかありましたが、天才なのは間違いなく
館山だけではなく世界中でのピラーとの戦いにおいて無くてはならない存在。

色んな事が重なると、考えすぎてしまう事もありますが
そんな時はミコちゃんやクラウに助けられて、引っ張ってもらって前に進むのもアズちゃんらしいところ。

周りに流されて思わず泣いてしまう時にデフォルメ顔になるのもポイントですね。


園香は4人の中では最年少の14歳でありながら
実は誰よりも長く戦っていて、最年少ネームド候補にも上がる実力の持ち主。
実は作中最強キャラとも言われているように本気を出した時の戦い方はかなり大胆で、そして強い。

スピードに長ける72Rに乗り込み誰よりも速く空を駆け抜けるソノちゃんは格好いいし、頼もしい。

物語の終盤では姉御の事もあって感情が大きく動く場面も多かったですが
新入りである萌ちゃん、くるみちゃんの前で先輩をやってるソノちゃんは新鮮でやっぱり可愛い。

ふとした瞬間に見せるイタズラな表情がポイント。


くるみちゃん、萌ちゃんは終盤からの登場だったので
そこまで登場時間は多く無かったのですが
先輩の園香と後輩の萌、くるみの関係性など、その存在感は十分にありました。

正式に館山に着任してからの今後の活躍が楽しみです。


あと、オーディン
相変わらず花守ゆみりさんの演技力が高すぎです。



オープニング主題歌は格好良く、
映像も疾走感をそのままにインパクトがあるカットが多数あって
何度見てもテンションが上がるものに。

逆にエンディングではしっとりした曲に
これまでやこれからの事を思わせる映像と
「かぐや様」EDで評判の高いクオリティと航空機の描写はエンディングだけで1つの作品として高い仕上がりに。




改めて言うまでもなく、この作品は館山周辺を中心に舞台になっています。

地元や館山基地の協力もあり
作中に登場する施設や町並みはリアルに再現。

そうなると聖地巡礼を行ってみたくなるのが自然なところですが
世界の情勢的にそれもなかなか自由にやるのは難しいながらも
放送期間中には館山基地を含めて多くの場面でパネル展示や缶バッジの配布など地元とコラボしたイベントを開催。
さらにはラッピングバスも複数台用意されるなど1クールのオリジナルアニメとは思えないくらいしっかりと
館山とコラボしているのは見ていて嬉しくなりますね。

この関係がまだまだ長く続いてくれるともっと嬉しい。



アニメ本編以外の部分では他に
全部で7回、月に1回配信されたキャスト出演のライブ配信番組「ワルキューレ情報局」も作品の話やキャスト同士の会話が楽しかったし、
毎週配信された制作スタッフによって
最新話にオーディオコメンタリー付きで解説を入れてくれる
「戦翼のシグルドリーヴァおじさんコメンタリー」、略して「おじコメ」もアニメ本編だけでは説明しきれなかった裏話が多く語られていて
他のアニメには無い豪華なおまけ要素として毎週楽しみでした。



このTVアニメ「戦翼のシグルドリーヴァ」は
当初は7月から放送予定だったものが延期され10月開始となりました。

放送が始まるまでは長くて待ち遠しかったのですが
始まってみると一瞬の全12話・1クール

これだけ細かく作られた設定の数々、美しい画、そして世界観。
まだまだ存分に活躍していないキャラクターたち、
そこにはもちろん正式に着任した萌ちゃんとくるみちゃんなども含まれます。

これだけのものがありながら
これで終わりというのも勿体ない話。

第2期、OVA、劇場版と
まだまだ様々な展開が出来る十分なポテンシャルが残っていると思っています。

期待しています。

その時は出演キャストや制作スタッフを集めて館山でのイベントもたくさん開催して欲しいです。
早くそんな日が訪れますように。

それまでアニメや小説などを見て待っています。



<公式サイト>
オリジナルアニメーション「戦翼のシグルドリーヴァ」公式サイト
戦翼のシグルドリーヴァ | スニーカー文庫 | KADOKAWA

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