ひとりぼっちの○○生活 12話「もしかしたらきっと」(最終話)

ついに最終回。

前回はなこちゃんに言われて
自分だけスマホを持っていない事に絶望していたぼっちちゃんも
仲間に入れて嬉しそうですね。

素直に信じてしまうぼっちちゃんを
なこちゃんは相変わらず軽くいじってくる来ますが
逆にぼっちちゃんも写真と見せかけて
動画撮影するテクニックで返すところが友達らしくて良い光景。

教室で4人で会話しているときに当然のように
ぼっちちゃんの椅子に一緒にアルちゃんが座ってくるのも可愛くて最高です。

そして今回は何と言っても佳子ちゃんの笑顔、笑顔!、笑顔!!

全力笑顔の佳子ちゃんがこんなにも可愛いとは。
クールな佳子ちゃんも十分に可愛いのですが
こんな笑顔を見せられたらますます友達として攻略しなくては!

佳子ちゃんはぼっちちゃんの事をまだ友達とは認めてくれませんが
明らかに態度は少しずつデレて…変わってきているので
このままぼっちちゃんには頑張ってもらいたいところです。


かこちゃんに言われてクラス全員と友達になろうと
ぼっちちゃんが必死に頑張って1年間で出来た友達は、6人。

なこちゃん、アルちゃん、ソトカちゃん
ペコちゃん、衣抄ちゃん、真世ちゃん。

クラスメイトの人数から考えるとまだまだ少ないですが
ぼっちちゃんの最初の性格を考えると驚くほどの成果です。

そのぼっちちゃんの頑張りが
直接言葉をかわさなくてもかこちゃんに伝わっているところも
またこの2人らしい、親友らしくて良いものですね。



全12話、終わりました。


最初はぼっちちゃんが頑張って友達を増やしていくだけの
ちょっとしたギャグありの作品かと思いましたが
最後まで見ると少しいい話でもあって、毎週楽しい時間でした。

名前を見るとその子の設定が分かる
最近ではほぼ見かけないような尖ったキャラ設定が特徴のこの作品。

名前のインパクトに負けないくらい
どのキャラクターも飛び抜けた特徴がある子たちばかりで、
だけど不思議と見ていると馴染んでくるから不思議です。


ぼっちちゃんは他人の接し方が少しズレていたり
緊張しすぎると気絶したりリバースしてしまったり色々と大丈夫かと心配になるけど
誰よりも頑張っていて、友達思いで、いい子。

キャストの森下千咲さんはアニメでメインキャラを演じるのは恐らく初めてですが
そうとは思えないくらい見事な演技力で驚くばかりです。

ぼっちちゃんの可愛い部分はしっかりと可愛く、
独特な「ああー!」という叫び声はインパクト十分に、
そしてあまり他では演じることも少ないだろうリバースも見事に対応。

声も可愛らしくて演技力も高い、
声優としてのポテンシャルの高さは素晴らしく、
これからの活躍にも注目していきたいです。

きっともっと凄い声優さんになるでしょう。


なこちゃんは見た目は派手で初対面では話しかけづらいけど
実は不良とは正反対の素直で苦手な事もある普通の子。
軽くいじってくる事もありますが、ちゃんとぼっちちゃんの事を見ています。

アルちゃんは残念だけど、その残念さが可愛い。
常考えられないくらい残念だけど、残念ハンガーだけど、
間違えて小学生の格好してミエルちゃんを名乗ってしまうくらい残念だけど、そこが可愛い。

ぼっちちゃんが急に真世に仕事をもらって千羽鶴を折ると言い始めたときも
ちゃんとそれに付き合ってくれて、からかったり手を抜く事もせずに
真面目に折ってあげていたところも、副委員長らしく世話焼きなところもポイントです。
4人で会話する時にぼっちちゃんの椅子に半分座ってくるところも。

トカちゃんも負けず劣らず変わった子だけど
いろんな事を考えて友達になるか弟子になるか真剣に悩んで
ぼっちちゃんの事を想ってくれるいい子なんです。


そうです。
この作品にはいい子しか居ないんです。

悪い子を考える子なんて誰ひとり無い
だからこそぼっちちゃんが変わったことをしてしまったとしても
性格がぶっ飛んでいる子がいたとしても安心して見ていられるのかも知れません。


そしてこの作品、オープニングも良く出来てるんです。

メインキャラ4人で歌う「ひとりぼっちのモノローグ」は
作品にピッタリの歌詞や楽しいメロディになっていて、
それに合わせて繰り広げられるOP映像では
キャラクターの性格を完璧に表す動きと
次々と大胆に切り替わる映像に毎週見ていても飽きない楽しさがあります。

OP始まってすぐの「友達になりたい!」の歌詞に合わせての
ぼっちちゃんの不安も混じっただけど一生懸命の動きと表情。素晴らしい。

「おふとんぬくぬく」でのぼっちちゃんの素早い動き、
本編でもこの素早さは確認出来ますがここもぼっちちゃんの可愛いポイントで
それをOPで毎週見られるのはありがたい。

「平行線♪」のメロディに合わせて完璧にポーズを決めるアルちゃん。最高です。

いきなりぼっちちゃんを投げ飛ばすかこちゃん、
普通に考えて親友に対して大変なアクションですが
アスリート並の完璧な回転からの投げ、そしてこの表情にはいろんな想いが詰まっています。

ラスト、見事なぼっちちゃんの着地。
もう体操の選手です。


エンディングはぼっちちゃんのソロである「ね、いっしょにかえろ。」

賑やかなOPとはまた雰囲気も違って、
歌詞にぼっちちゃんの気持ちが詰まっている綺麗な曲。

少しずつ友達が加わっていく映像もあって
見ていると優しい気持ちにさせてくれます。


そしてこの作品、実は「ひとりぼっちの◯◯ラジオ生活」というタイトルの
ウェブラジオ番組も毎週配信されているのですが、
実はラジオ初挑戦のぼっち役の森下千咲さんと
様々な経験が豊富な田中美海さんのコンビが他の番組にない不思議なテンポで
アニメ本編の何気ない会話を聞いているようでとても楽しい。

普段当たり前のように聞き流してしまうようなラジオ番組の制作の疑問を
美海さんに素直にぶつけてみる森下さんは、まさにぼっちちゃんそのもの。

ラジオ初挑戦とは思えない堂々たる森下さんのトーク術にも注目の番組でした。

この番組自体はアニメ最終話放送の翌週をもって
最終回を迎えてしまうのが寂しいです。


「ひとりぼっちの○○生活」は
ふと何気なく見ても、楽しい、と優しい気持ちが伝わってくる
そして一生懸命のぼっちちゃんを気づくと応援したくなる、そんな作品でした。

いい作品です。


<公式サイト>
TVアニメ「ひとりぼっちの○○生活」公式サイト

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