劇場版アニメ「映画 五等分の花嫁」 ついに五つ子との物語も完結へ―  みんな幸せになって欲しいと思える作品に。


見てきました、映画「五等分の花嫁」

最初は見に行くべきか迷っていたのですが
公開日が近づいてきたところでやっぱり物語の結末をアニメで見届けないといけないなと思って
急いで前売り券を購入して公開日に備えました。

原作コミックは先に完結済みのため
映画でも最後に誰が選ばれるのかは知ってしまっているので
五月や三玖が推しの立場として楽しむことが出来るのかは若干不安ではありました。

結果としては十分に楽しめると言える内容だったと思います。


「最後の祭りが○○だった場合」として
上杉さんが誰かを選ぶことになった文化祭で、
一花から五月まで5人全員のルートが一時的に全て登場

これによって選ばれる五つ子も、選ばれなかった五つ子も
この時だけは、この短い時間だけはヒロインとしての見せ場がありました。

ただこれについて一つだけ不満があるとすれば、
五月推しは全員同じこと感じたと思うのですが
一花から四葉まで全員がキスをしたのに五月だけはありませんでした。何故!?

一花から順番に「~の場合」が流れていき
最後に五月の番が来ることで期待が高まっていただけに余計に残念。

この件については、映画パンフレットに掲載されているインタビュー記事によると
空き教室で三玖と二乃が言い合っているところで隠れた上杉と五月が
ネズミの真似をしてチューチュー言っていたのがキスのメタファーだった、らしい

その時に偶発的にキスする形になったかもしれないし、してないかもしれない。

個人的には5人一緒の五つ子なのに
五月だけ仲間外れになるのは悲しいので五月にもキスしたと思いたい。


それから五月関係でいうと、作品の開始時からずっとなのですが
他の4人と比べていつも一歩引いた立ち位置に居たのが五月

なので恋愛面ではもう一歩前に出ることが出来ず
もっと積極的に行ってもいいのに!とモヤモヤすることも多々ありました。

でも、母親のようになりたい、から、母親のような教師になりたい、と少しの変化はありましたが
それでも五月は最初から最後まで自らの夢と想いを貫いたところは五月らしいところでもあります。


一花はTVアニメでは悪役に回ってしまうこともあって
今となっては損なポジションを1人で背負って少し可哀想にも

二乃は気持ちの変化の振れ幅が大きいけど一番積極的で、
でも姉妹思いで、ぶつかることはあるけど最後は応援してくれる子。
それが映画でもしっかり描かれていました。

一番成長を感じられたのは三玖でしょうか。
TVアニメで最初に勉強に向き合ったのも三玖だし、
料理が下手なことを自覚してそれでも上手くなりたいと行動して、失敗して、それでも負けずに行動して、
映画ではついに料理を学ぶために専門学校へ進学することを選びました。

「~の場合」では5人の中で一番大体で積極的なキスシーンをしていましたし
一度やると決心した三玖の突破力は凄まじい。


そして四葉、最後に選ばれたのは四葉でした。

5人の中で一番四葉が選ばれるのが意外だったけど
だからこそ四葉が選ばれたのかもしれません。

勉強は全然出来ないけど
それをカバーするかのように常に誰かのためにと走り回って
自分の気持ちは後回しに

その弊害はTVアニメでも問題になって
二乃たちに助けてもらって解決するシーンがありましたが

そのみんなを優先して自分を後回しにしてしまう性格は
映画でも一波乱起こすことに


それでも最後は他の五つ子に背中を押してもらったり、押してくれなかったりしながら
しっかり自分の気持ちに向き合って
上杉さんからの告白、そしてプロポーズを受け入れました。


四葉ならきっと明るくてアクティブな家庭になりそう、

上杉さんの得意なところと、四葉の得意なところ、
改めて見てみると、ちょうど補い合うようなタイプの違いで
なかなか悪くない組み合わせなのかもしれません。


結婚式当日。
五つ子の提案で上杉さんへのドッキリとして
最後の五つ子ゲームを開始。

全員が同じ格好、今回はウエディングドレス姿をして
四葉を当ててみよ、と最後のゲームを挑みましたが
上杉さんはしっかり当てていきます。

四葉を当てるだけじゃなく、1人ずつ、
一花から二乃、三玖、五月と1人ずつしっかりと名前を呼びながら
一人ひとり、間違えることなく確実に当てていきました。

上杉さん(CV.松岡禎丞)の声で「怠惰!」と言い放った時は
一瞬別のキャラがよぎりましたが…

五月が言い当てられた時に
冗談で四葉です!と言って上杉さんが一瞬焦るシーンでは
いつもの五月らしいやり取りが見えて嬉しかった。

真面目なようで親しみやすく楽しいのが五月ですから。


新婚旅行にも五つ子全員で付いていくようですし
間違いなく楽しい旅になりそうです。



映画では上杉さんや五つ子など子どもたちが
もちろんメインではあるのですが
同時にTVアニメに比べて親たちのセリフや行動が印象的でした。

結婚式当日、マルオがアルコールは祝い事でしか飲まないのに
しっかりワインを飲んでいたところなど
やっぱりどんな形であれば親なんだなと思わせてくれます。


映画を見終わった時には
キラキラとした学生時代からの濃い数年間を一気に駆け抜けて
結婚式にまでたどり着いたことで「人生」を感じてしまい感慨深くなりました。

あの時の選択がいい出会いになって
その後の人生も変えてしまった。これが運命とか奇跡などと言うものなのかと。


観終わって、劇場の席から立ち上がって退室してからはもう直行でしたよ。

最初は劇場版グッズはラインナップが弱く感じていたので
特に何も買わずに帰ろうと思っていたのに、買っちゃいましたよ、パンフレット。
当然、豪華版。3,000円です。

「五等分の花嫁」はキャスト5人+1人の存在が大きいので
パンフレットにキャストの写真が大きく、そして多く掲載されているので満足感は高いです。


初めに言ったように自分は五月や三玖が推しなので
四葉が選ばれたことは残念だし悲しいし、そういう思いは確かにあります。
(冒頭部分、OPでのプールでは五月が勝って嬉しかった!)

だけど映画を観終わってからは
四葉も、四葉以外も奇跡の出会いから人生が変わって
これまでもこれからも全員幸せになって欲しいと素直に思えますし
これからもっと楽しくなりそうと確信が持てる。

そう思わせてくれるところが、いつも5人一緒の中野家の五つ子の魅力だし
『五等分の花嫁』の魅力なのでしょう。



ちなみに四葉以外のルートも見たい人には、
映画公開直後の6月2日発売のPS4/Switch向けゲーム、
『映画「五等分の花嫁」 ~君と過ごした五つの思い出~』をプレイするといいらしいので
そちらも今から少し気になるところです。




<公式サイト>
映画「五等分の花嫁」公式ホームページ|TBSテレビ
【ごときす】ゲーム『映画「五等分の花嫁」 ~君と過ごした五つの思い出~』2022年6月2日発売