プリマドール 12話「この想い、響かせて」(最終話)

街中は大惨事で
どうするのこれ状態でしたが
変にいじることなくストレートな展開だったのでは。

灰桜だけで暴走したオートマタの制御を奪おうとしたけど難しく、
駆けつけた仲間たちと一緒に歌って奪還。

しかし灰桜だけはダメージで記憶がほとんど消えていて…。


原作なしのオリジナルとはいえ
Keyアニメということで気軽にメインキャラを退場させたり何かしてくるんじゃないかと身構えていましたが
従来のKeyアニメとは脚本・シリーズ構成の体制が違うことが功を奏したのか
今までと比べると余計な要素もなく、
普通のアニメとして見ることが出来るようになったのが一番よかった。

大声のボケとツッコミで滑ること前提のギャグを繰り返したり、
ちょっとこの子大丈夫なの?と思うヒロインだったりもKey作品らしいといえばらしい要素ですが
さすがにこの時代にアニメでそれを見せられるのも色んな意味で辛いところがありますので

それを思うと灰桜の「うみゅ?」程度なら全然受け入れられます。


メインのオートマタは5体、最後の灰神楽を入れると6体になりますが
若手の人気声優を複数しっかり抑えつつ
それぞれのキャラクター性も雑になっていなかったのは良い

少し幼い感じで可愛さに振り切ったCV.和氣あず未の声を
毎週聴くことが出来ただけでも価値がある。

まさか黒猫役に作監の矢野茜さんをその場の思いつきで起用して
そこから毎週ひとこと鳴き声を聞くことになるとは全く思いませんでしたが
矢野さんのファンとしてはちょっと嬉しい。


キャラ原案もそれぞれ別のイラストレーターを起用しながらも
統一感があってアニメになるとバランスも悪くない

灰桜とレーツェルのキャラデザは特にお気に入りで
服の細かい装飾をもっとじっくり見てみたいと思えるほど。

レーツェルは途中から参加組でしたが
もっと灰桜と絡むシーンが見たかったです。

鴉羽はリーダー的な存在だけあってか
灰桜よりもヒロインらしいヒロインをやっていましたし、
月下は飛べるし戦えるし実は一番優秀じゃないかと、
箒星が居るだけで落ち着きが追加されてこのメンバーのバランスが良くなる。


楽曲面では、毎回エンディングを変えていた上に
挿入歌を合わせるとアニメに登場した楽曲だけでも相当多くなるのですが
Key作品ということでサブスクリプションでの配信がなく
気軽に聞けないのは他作品と比較すると少し気になるところ。

通常の売り切りのデジタル配信はされているので
全曲抑えようとするとアルバム1枚購入する以上の金額になります。

他にもアニメで使用されていないカバー曲もあったりするので
実は作品で最も力を入れているのは音楽なのかもしれません。


アニメ最終話の放送直後には
全4作の短編「キネティックノベル」の新規制作を発表。

シナリオとイラストはアニメと同様の体制で制作されるらしく
アニメで興味を持った方も違和感なく入り込めるようになっています。

第1巻の発売は2023年で、第4巻の発売が2024年の予定と告知されていますので
1年以上かけての展開になります。


人気が続けばさらなるメディア展開にも期待ができるかも知れませんね。


<公式サイト>
TVアニメ「プリマドール」公式サイト

<関連エントリ>
プリマドール カテゴリーの記事一覧 - 深夜アニメ実況の果て。