ガールズ&パンツァー 11話「激戦です!」、12話「あとには退けない戦いです!」 (最終話)

約3ヶ月ぶりのガルパン11話と12話は決勝戦での試合中。

さすが3ヶ月の時間が空いただけあって
ガルパンらしさを存分に発揮した戦車の描写が最高ですね。
11話も12話も手を抜くこと無く完成させた感が伝わってきます。

1クール作品では最終バトル(試合)の時間がどうしても短くなってしまい
迫力や物語の厚さを伝えきれていない場面をたまに目にしますが
このガルパンは11話も12話もずっと息の抜けない試合で構成されていたのも高評価のポイントではないでしょうか。

中身に関しても、重戦車を用いた圧倒的な戦力を誇る黒森峰女学園相手に
大洗女子のそれぞれチームが次々に犠牲になりつつもそれぞれに出来る事をしっかりして
勝利へと近づいていく光景は定番の範囲内ながらもその熱い展開に手に汗握りました。

第1話あたりで既にそんな気配は感じさせていたものの
移動中の修理など戦車道においては最強チームなのではないかと思えるほどの
自動車部のレオポンチームの貢献度は絶大なもので
最後の敵チームのブロックを含めてレオポンチームは凄いです。

もちろん他のチームも、
決死の戦いで麻子との約束を守る風紀委員のカモさんチームや、
超重量級戦車のマウスを倒すために頑張ったバレー部のアヒルさんチームと
会長が砲手を担当し真の力を発揮した生徒会のカメさんチームも素晴らしい働きでした。

テンション上がりまくってる桂利奈ちゃんの所属する1年生の
ウサギさんチームも最後まで頑張りました。戦略大作戦はお見事です。

そして何よりあんこうチームの仲間同士の信頼とギリギリの戦いは熱かった!
圧倒的な火力を誇る黒森峰相手に「もくもく」「ぱらりら」「おちょくり」作戦など
みほらしいネーミングながら効果的な作戦を次々と繰り出し、
ウサギさんチームが川で立ち往生した時も
過去のトラウマに惑わされずにしっかりと救出に向かうみほさん最高です。

どう頑張っても勝てない超重量級のマウス相手にも
さおりんの発言をヒントに戦車の上に戦車を乗せて狙い撃つという
想像を超える作戦で撃破しただけでもものすごく熱い展開でしたが、
ラストの姉であり最大のライバルであるまほとの直接対決は凄かった!

レオポンチームの頑張りにより他の邪魔が入らずに1対1の直接対決をすることが出来たものの
最後の最後まで油断できない戦いは素晴らしく
履帯が壊れることを分かっての最後の渾身の一撃で決めるというみほの決意と
それに応えるチームメイトの働きは良かった。



制作の遅れにより3ヶ月の期間が空くというというトラブルがあり、
一部では制作会社に対するネガティブな意見も出始めていたものの
アニメではこれまでの伏線をしっかりと回収し最終話までしっかりと描ききったのは素晴らしいと思います。

通常は遅れが出ると雑な部分が見えてくることが多いですが
それでも最後まで高いクオリティとストーリーを維持できたのはファンの支持が高かったのもありますね。

ガルパンと言えば物語の舞台にもなっている茨城県・大洗との関係も良好で
空白期間の間もイベントを開催したりと地元とのコラボを積極的に行い
地元の方も受け入れてくれているようで最近増えている町おこしアニメとしても大成功しています。
今回で最終話が放送されましたが、今後も良い関係が長く続くといいですね。

さて、アニメ本編ですが空白期間が空いたこと以外は
最初から最後まで本当に素晴らしいクオリティとストーリー、そして斬新な設定で
オリジナル作品ならではの先の読めない展開に毎回楽しく見ることが出来ました。

キャラクターについても大洗女子だけでも非常にたくさんのキャラが居るにも関わらず
それぞれをチーム分けすることによりしっかりと個性を発揮できていたのは凄いと思います。
厳密に言うとそれぞれのチームでもあまり目立たなかった子も居ますが
これだけの数をこの話数であれだけ活躍させただけでも予想以上でした。

そのキャラの可愛さも十分で、
動きも振る舞いもセリフも全部可愛く、完璧そうでどこか抜けていて癒されるみほを初め、
恋愛好きなのに経験少なく、だけど皆に愛される存在のさおりん
大人しそうでアクティブなさん、その知識のノリでチームの空気を明るくさせる秋山殿こと優花里
そして朝には弱いけど絶対的に頼りになる麻子など
あんこうチームのチームワークと信頼感は絶大なのは当然、
3人組だけど3人だからこそ良い味をだしているカメさん(生徒会)チームは
このメンバーだけで一つ物語が作れてしまいそうなくらい個性的でした。

他にもキャラが多くて取り上げきれないですが
スポ根方面ではブレない熱さを発揮し、マウス戦でもみんなで頑張ったアヒルさん(バレー部)チームや
独自の信頼とノリで安定感のあるカバさん(歴女)チーム、
桂利奈ちゃん大活躍の人数が多いけどしっかりと成長を見せた1年生チームを初めとして
途中からの追加メンバーであるカモさん(風紀委員)チーム、レオポン(自動車部)さんチーム、
アリクイ(ネット戦車ゲーム)さんチームもそれぞれ個性的な面白いメンバーが揃っていました。

この追加メンバーではやはり作品の序盤から便利屋のように扱われていた自動車部の
レオポンさんチームの存在が大きく、非常に重要な役割を果たしたました。


その一方で敵チームでは例のアンツィオを代表するように
対戦相手、チーム数が多いだけに1試合あたりの時間があまり多くとれず
急ぎの展開となっていまっただけに敵のそれぞれのキャラクターの魅力を引き出すのに限界があったのは少々残念に思います。

もちろん敵チームでもリーダーなど重要なキャラはしっかりと描かれていましたが
それに付いて行く他のチームメイトの話も描かれると面白いものが見られるかもしれません。

敵チームで魅力的だったのはやはり練習試合にも付き合ってくれ、
最後まで見守ってくれていた聖グロリアーナ女学院ダージリンさん、オレンジペコさんの安心できる存在と、
チームとしては強敵ながらも可愛さ全開でぜひとも仲間にしたカチューシャは良かったです。

サンダースの豪快さと後を引かない気持ちのいい性格のケイさんも
あんこうチームにとって良い仲間であり友達になれそうです。

アニメ本編や町おこし以外でも
公式サイトでは更新がたまに遅れているものの、たくさんいるキャラクターの紹介や
それぞれのチームが搭乗する戦車の解説、そして公式ツイッターではスタッフによる解説もあったりと
情報という部分でも充実していたことも注目でした。


そんな感じでアニメ本編でもリアル(町おこし)でも
大きな存在感を見せたガールズ&パンツァーですが
オリジナル作品だけにこの人気を受けて今後の展開にも注目が集まるところです。

今でも大小含めて公式痛車の販売など様々な話題が続いているだけに
一区切り付いたあとでいいので次の展開にも期待をしたいところ。

そんな「ガールズ&パンツァー」、
可愛く、そして面白く、最後まですごく楽しかったです!


<公式サイト>
ガールズ&パンツァー(GIRLS und PANZER)|公式サイト
「ガールズ&パンツァー」公式アカウント (garupan) on Twitter

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[ガールズ&パンツァー] - 深夜アニメ実況の果て