干物妹!うまるちゃん 12話「うまるとみんな」(最終話)

最終話です。

このアニメはまさにタイトル通り、うまるのためだけの作品で、
うまるを中心に回る世界を眺めるようなものでした。

外モードと自宅モードの二面性だけではなく
切絵ちゃんに見せる部分など三面性も軽くあるマルチな妹、うまる。
なかなかのインパクトでした。

いわゆるアニメやゲームなどでよく見かけるような妹キャラ独特の甘さの部分を大幅に削って
むしろそれらと比べてリアル寄り鬱陶しさを強調。
その部分が干妹と呼ばれる部分なのですが、
そんなイラッとするところとのバランスがこの作品最大にポイントですね。

外モードのうまるは普通に可愛いのに
人は、妹は、あそこまで変われるものなのでしょうか!

その一方で、海老名ちゃんはこの作品の中でもストレートに女の子らしさがあって
タイヘイを見る目を含めても、どの角度から見ても可愛いヒロインです。
すぐに空腹でお腹がなるところもいいアクセントに見えます。
当然、海老名ちゃんも実は妹キャラなところが良いですね。

切絵はその逆で、見ているだけで通常の日常生活まで大丈夫なのかと心配になるレベル。
うまるだけどうまるじゃないこまるに心をひらいており、
その時だけは違う表情を見せてくれます。

シルフィンは、神出鬼没のレアキャラ。
どんな場面でもシュバーンと登場するだけでそのシーンのアクセントに早変わり。
深く掘り下げなくても圧倒的な存在感を誇るその性格と容姿はまるでUMAのよう。
もちろんシルフィンも妹キャラなのですがもう関係なく凄い娘です。


実はこれらの登場キャラはそれぞれうまるの違う面と仲がいいというのが面白いところで
海老名ちゃんは外うまる、切絵ちゃんはこまる、シルフィンはUMRと
それぞれの登場キャラに応じてうまるの違う面が引き出される進行がこの作品の大きな特徴だと思います。


そして、それらのキャラのキャストも本当に見事で
特にうまる役の田中あいみさんの演じ分けは素晴らしいものがあります。

アニメ本編以外の場所でも演じ分けをされているところを見る機会があったのですが
外うまると自宅でのだらけた感じのうまるの演じ方の切り替えがすごく自然で
声優としての技術の高さを感じることが出来ました。

TVアニメへのメインキャラでは出演本数はまだそこまで多くないのですが
今後はメインでの活躍にも期待できそうで、非常に楽しみです。


海老名ちゃん役の影山灯さんは
まさに新人の声優さんなのですが
海老名ちゃんにぴったりなくらい声質が可愛いので
もっとかわいい系のキャラクターをたくさん演じてもらいたいです。

本人出演でのバラエティ番組のような場所では
まだ緊張が見えていましたが慣れてきた時は大きなポテンシャルを発揮しそうな予感がしています。


従来の妹像にとらわれない大胆な妹キャラの使い方が面白く、
今後がいろいろと楽しみな作品でした。


<公式サイト>
『干物妹!うまるちゃん』アニメ公式サイト

<関連エントリ>
「干物妹!うまるちゃん」 - 深夜アニメ実況の果て