NTTドコモから2025年4月24日に発表された新たに発表されたプランは
データ使い放題の「ドコモMAX」と
あまりデータを使わないユーザー向けの「ドコモmini」の2つ
これらの新プランの提供開始は6月5日スタートで
それまでは「eximo」と「irumo」の2つのプランが提供されています。
しかし「irumo」はプラン変更の申し込みがMydocomoから出来なかったり混雑時の通信速度制限があったりと
事実上のMVNOプランとなっており、実質的にはドコモは使い放題の「eximo」の1プラン状態が続いていました。
使い放題ほどは使わないけど安く済ませたいユーザー向けには「ahamo」が引き続き提供されていますが
こちらもドコモのメインのプランとは別の扱いでオンライン専用プランとして存在しています。
そこであまりデータを使わないユーザーにとっては選択肢が無い状態が長らく続いており
「eximo」より前に存在したプラン「5Gギガライト」(以下、ギガライト)から今度こそ乗り換えるに値するプランなのか
期待を込めて1つずつ確認していきたいと思います。
(以下、金額は全て税込みです。)
「ドコモmini」「ギガライト」基本的な料金を比較する
「5Gギガライト」の基本の料金構成は次のとおりです。
データ容量 | 料金(税込) |
---|---|
1GBまで | 3,465円 |
3GBまで | 4,565円 |
5GBまで | 5,665円 |
7GBまで | 6,765円 |
「ギガライト」はデータ使用量に応じて料金が上がっていく作りになっており
最大で7GBまで、価格は6,765円まで上昇します。
そして今回の新プランである「ドコモmini」のプランは次のとおり
データ容量 | 料金(税込) |
---|---|
4GBまで | 2,750円 |
10GBまで | 3,850円 |
こちらは自動的にデータ使用量に応じて料金が上がっていくのではなく
事前に「4GB」または「10GB」から選んでプランを申し込む仕組みになっています。
ここに割引が入ると「ギガライト」は最大割引で
2,178円(1GB)~2,728円(3GB)~3,278円(5GB)~4,378円(7GB)に
データ容量 | 料金(税込) |
---|---|
1GBまで | 2,178円 |
3GBまで | 2,728円 |
5GBまで | 3,278円 |
7GBまで | 4,378円 |
「ドコモmini」は880円(4GB)もしくは1,980円(10GB)になります。
データ容量 | 料金(税込) |
---|---|
4GB | 880円 |
10GB | 1,980円 |
用意された割引を活かすことが出来る場合にはこれまでより安く使えるプランになっており
一見良さそうですがこれだけで判断するにはまだ早い。
家族間通話料について
「ギガライト」はファミリー割引に入っている回線同士なら
家族間の通話料は無料になっています。
対する「ドコモmini」は家族間であっても「ドコモmini」からの発信は有料に変更。
そのため通話料を安く済ませる場合は通話オプションを利用する必要があり
「かけ放題オプション」の場合は1,980円を
「5分間通話無料オプション」の場合は880円の追加になります。
ちなみに「みんなドコモ割」の回線数のカウントには含まれます。
ドコモメールは
最近はキャリアメールを利用するシーンも少なくなりましたが
昔から利用しているサービスの会員登録に使っていたりして
気軽にメールアドレスを捨ててしまうとパスワードリセットが出来ずに詰む危険も
出来ることならドコモメールを維持したいところですが
「irumo」ではオプションで330円が必要でした。
では、「ドコモmini」ではどうなったのかというと
同様に330円のオプションになっています。
混雑時の通信速度制限について
「irumo」を選ばなかったユーザーで多く見られた意見が
混雑時に通信速度制限が存在するからです。
ドコモは「irumo」をMVNOとは言っていませんが
昼休みにあたる時間帯や大規模イベント開催時など混雑時に通信速度に制限が掛かるのはまさにMVNOの典型的な悪い特徴です。
では「ドコモmini」はどうなったのか
ドコモの公式サイトには特にそういった記載はなく、
問い合わせた人によれば「ドコモmini」にはこのような通信速度制限は無いようです。
この点は明確にメリットですね。
結局トータルで料金はどうなるのか
先ほど「ギガライト」は最大で2,178円(1GB)~4,378円(7GB)、
「ドコモmini」は880円(4GB)もしくは1,980円(10GB)になると言いましたが
ここに家族間通話無料の代替とドコモメールの維持をするためのオプションを加えると
料金(税込) | データ容量 | オプション |
---|---|---|
2,090円 | 4GB | 5分通話オプション+ドコモメール |
3,190円 | 4GB | かけ放題オプション+ドコモメール |
3,190円 | 10GB | 5分通話オプション+ドコモメール |
4,290円 | 10GB | かけ放題オプション+ドコモメール |
このようになります。
もう少しわかりやすく、
仮に1ヶ月あたり3GBに収まっていた場合では
「ギガライト」は2,728円なのに対して
「ドコモmini」は4GBに増量して2,090円もしくは3,190円になります。
家族間通話無料、5分間通話無料、かけ放題といった明確な違いがあることに注意が必要ですが
十分検討に値する価格設定になっているようにも見えます。
留守電はどうなった?
しかし現時点で不明な要素が「留守番電話サービス」です。
新料金プランの提供開始前の時点では留守番電話についての記載が見当たらず
「ドコモmini」ではオプションとして利用できるのか、そもそも存在しないのか不明です。
参考までに「irumo」では通話オプションプラン(かけ放題、5分間無料通話のいずれか)を契約している場合は
留守番電話サービスと同額の330円割引の実質無料で利用できるようになっています。
(同じくキャッチホンも220円引きの実質無料で利用できます)
かけ放題オプションは1,980円
5分通話無料オプションは880円です。
通話オプションと同時に
留守番電話(330円)やキャッチホン(220円)を申し込む場合はそれぞれ無料に割り引かれます。
プランの申込み方法
残る問題は実質MVNOだった「irumo」のような扱いになっているのかどうかです。
これはMydocomoからプラン変更の申込みが出来るかどうかで判断するのが最も分かりやすく簡単でしょう。
プラン変更はMydocomoから利用できそうです。
ドコモminiで利用できないサービスについて
6月5日にプラン詳細ページが公開されました。
同時に「ドコモmini」では利用できないサービスについての項目が掲載されています。
お預かりプラス
オプションパック
音声入力メール
ブラックベリーサービス
ブラックベリーWebフィルタ
マルチナンバー
メロディコール(ベーシックコース)
ゆうゆうコール
ゆうゆうコール特典受取拒否
自動更新なし
iチャネル※
iモード
iモードアクセス履歴 検索サービス
mopera U
spモードメールウイルスチェック
利用者情報提供拒否
あんしんウェブフィルターカスタマイズ
あまり利用されることの少ないサービスが多いですが
該当するサービスを利用していないか事前に確認が必要です。
ドコモメールオプション利用時のみ利用可能なサービス
メールアドレス保管※
利用者情報提供拒否※
dアカウント自動設定※
ドコモ電話帳
ドコモアプリデータバックアップ
ファミリー割引番号(災害用伝言板用)
ケータイデータ お預かりサービス
「契約プラン」「データ使用量」「ドコモのおすすめアプリ」の表示
spモード
スケジュール&メモ
これらのサービスを利用している場合は
プラン変更と同時にドコモメールオプションを申し込むことを絶対に忘れないように注意する必要があります。
一定数のユーザーがいると思われる
「ケーターデータお預かりサービス」や「スケジュール&メモ」の利用状況も事前に確認しておきましょう。
最初の※3つは別途申し込みや設定が必要なオプションです。
その他の注意点
「ドコモmini」は5G専用プランなので5G非対応端末では原則利用できません。
10GBプランは大量通信時などに通信制限がされる場合がありますが
通常利用では気にする必要はないと思われます。
その他注意点(決済サービスや補償関連など)
d払い(街、ネット)やdocomoコンテンツ決済は今まで通りに利用が出来ますが
利用時の通知がこれまでのメッセージRからSMS宛に変更されます。
これはahamoやirumoと同様の扱いになっています。
決済サービスを利用時に入力するパスワードについては
「ドコモメールオプション」を申し込んでいない場合はネットワーク暗証番号になります。
オプションを申し込んでいる場合はこれまでと同様にspモードパスワードで利用できます。
Google Playで決済する場合は
これまではspモードパスワードを入力していましたが
「ドコモメールオプション」を申し込んでいない場合はネットワーク暗証番号を、
オプションを申し込んでいる場合はこれまでと同様にspモードパスワードを使用します。
細かい違いなのであまり意識するポイントでは無いかもしれませんが
「ドコモメールオプション」申し込みの有無で変わってくるものなので念の為記載しておきます。
ahamo、irumoおよびドコモ miniご契約時における決済サービスの提供差異について|d払い - dポイントがたまる!かんたん、便利なスマホ決済
スマートフォン端末が故障時の対応について
オンラインもしくはドコモショップで修理依頼した際に
修理中に使うための代替機の貸し出しを申し込んだ場合に1回あたり2,200円の費用が掛かります。(保証サービスに未加入の場合は5,500円)
これはahamo、irumoと同様です。
「comotto 子育て応援プログラム」に加入中の場合は
「子どもの誕生日にdポイント1,000ポイントプレゼント」の進呈対象外になります。
dカードゴールドで支払いをしている場合、
ゴールドの特典であるドコモ利用料(税抜き)の1000円ごと10%ポイント還元の対象外プランになります。
これはahamo、irumo、ahamo光と同様の扱いです。
ようやく材料が出揃いましたので
「5Gギガライト」からプランを変更するかはもう少し考えてみることにします。
(※2025年6月3日作成、6月5日更新
6月8日決済サービスについてなど更新
6月15日"その他注意点"の項目を一部更新)
参考URL
ドコモ mini | 料金・割引 | NTTドコモ
新料金プラン「ドコモ mini」について教えてください | よくあるご質問(FAQ) | NTTドコモ
5Gギガライト | 料金・割引 | NTTドコモ
irumo(イルモ)公式
留守番電話サービス | サービス・機能 | NTTドコモ
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