俺が好きなのは妹だけど妹じゃない 10話「俺は妹に萌えていい」(最終話)

最終話です。

作品のコンセプトを考えると全話通してなのですが
特に終盤は「妹」や「妹萌え」のセリフ多発で
「妹」ゲシュタルト崩壊を招きそうなくらい「妹」なストーリーでした。

終盤ではヒロインとしては途中参戦となる桜の魅力が一気に伸びて来たのも特徴で
家出をしてきた桜がやってきた第8話は桜のキャラも魅力的に描かれていて良かったんじゃないでしょうか。

メインヒロインであり妹である涼花については素っ気ないツン気味だったのは序盤の序盤だけで
それ以外は真面目な雰囲気を維持しようと思いながらも完全にデレデレで
すぐに「えへへへ…」と抑えきれない喜びが溢れ出ているところが涼花の可愛いところですね。

涼花の声を担当した近藤玲奈さんにとっても挑戦的な役柄になったようですが
近藤玲奈さんの声質、演技、共に妹らしい妹の可愛さを表現するのにとても良く
妹らしい少し高めの親しみやすい声と安心感のある雰囲気は見事でした。

色々と大変だったとは思いますがこれに懲りずに
是非とも今後も妹キャラを演じる機会が増える事を期待しています。


ヒロインとしては最後の登場になったでしょうか、双子の神坂秋乃と麗華については
もっと魅力を引き出せたんじゃないかなと思いますが
全10話という少ない話数の中でも意外とチャンスがあればすぐに登場していたので
その点は仲間はずれにならずに安心。

双子の妹の神坂春菜のキャストである永恵由彩さんは
毎週のように「いもいも」について自身のツイッターで話題を積極的に出してくれただけではなく、
イラストを描いてくれたり、春菜のコスプレをしてくれたりと
アニメ「いもいも」を盛り上げようとして頑張って下さったことには1人の視聴者としてとても嬉しかったです。


さて、アニメ「いもいも」について語る上で避けられない部分として作画の問題があります。

個人的な考えとしては最近は視聴者があまりにも高いクオリティを求めすぎだと思っているし
数年前だと多少の作画崩れも当たり前だったので少しくらいの作画崩れは全く気にしない派なのですが
「いもいも」が2話にして大きく崩れてしまったのは残念に思います。

終盤で崩れることはありますが序盤である2話で、ということは
根本的に制作体勢に問題があったのでしょうか。

「いもいも」のアニメ化はファンタジア文庫30周年記念の一つであるだけに
もう少し上手くアニメ化を計画して欲しかったです。


第1話冒頭では、今や伝説の妹アニメとも言える「シスプリ」の声優を集めて
一言とはいえセリフまでTVアニメで聞けるという奇跡を起こしてくれました。

今では声を聴ける機会がまず無くなってしまったので
これは本当に貴重なことだと思います。

オープニングやエンディングは完成度は高く
特にエンディングで真剣に机に向かっている涼花の背中に
まるで羽のように光が広がるカットはとても綺麗で好きな部分でした。

「I WANT TO GROW/ 起・承・転・結・序・破・急」 | 純情のアフィリア | Stand-Up! Records
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確かに無視できない残念な部分もありましたが
逆に良い部分もあって、少なくとも記憶に残る作品になったのではないでしょうか。

ただこれだけは言えます。
近藤玲奈さんの妹キャラは最高でした!


<公式サイト>
TVアニメ『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』公式サイト
俺が好きなのは妹だけど妹じゃない | 富士見書房

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