笑顔も涙もあった! 「『天使の3P!』SPECIAL LIVE〜ファンとのくさび♪〜 」イベントレポート

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2018年2月4日(日曜)にZepp Tokyoにて開催された
TVアニメ「天使の3P!」のライブイベント
「『天使の3P!』SPECIAL LIVE〜ファンとのくさび♪〜 」に参加してきました!

1年以上に渡って展開された「天使の3P!」のユニット「Baby's breath」の
まさに集大成とも言えるイベントで特にメイン3人は本番前からとても気持ちがこもっていました。


まずはイベントの概要についておさらいします。

イベント開催日は2018年2月4日(日曜)、会場はZepp Tokyo
開演は18時、終演は21時頃でした。

出演者は、アニメ「天使の3P!」のメインヒロインの声優である
五島潤役・大野柚布子さん、紅葉谷希美役・遠藤ゆりかさん、
金城そら役・古賀葵さんの3人で結成されたユニット「Baby's breath」

それに加えて主人公である貫井響役の井上雄貴さん
響の妹である貫井くるみ役の日高里菜さん、相ヶ江柚葉役の井口裕香さん

全部で声優さん6人という豪華なメンバーになりました。



アニメのオープニング主題歌である「羽ばたきのバースデイ」が始まったライブ、
もちろん3人の手にはギター、ベース、ドラムスティックが握られています。

3人の中でも特に大野柚布子さん(ゆうぽん)はこの作品がきっかけでギターをゼロから学び初めたので
短期間でのこの成長には驚かされるばかりです。

井口さんも言っていましたが
ギターを演奏しながら歌うというのは本当に凄いとしか言いようがありません。

練習はとても大変で何度も泣いてしまったと言うゆうぽん
それでも3人で頑張ってここまで成長してステージ上で披露しているのを見ると
作品の潤たちとリンクしているようにも思えます。


「深海プリズナー」、そして「Baby's place」と
オープニングから3曲演奏してトークパートに

トークパートでは井上雄貴さん(イノエル)、日高里菜さん(りなちゃん)、
井口裕香さんも登場し、壇上が賑やかになります。

そこでは月に1回配信している天使の3P!のニコ生での定番コーナー「天使のエチュード」を
日高さんたち3人にもこの場でやって貰うことに

告白セリフを言わなくてはいけないお題では
井口さんがいきなり「すばるん!だいすき!」と言い放ち会場が笑いに包まれる。

言うまでもなくこれは「ロウきゅーぶ!」で井口さんが演じた真帆を意識したもので
「先生、やりましたよ!」と二階席に向かってアピールも忘れませんでした。

翌日に放送された自身のラジオ番組で、
責任感の無いイベントは久しぶりだった!と言っていたようにフリーダムに暴れまわる井口さん


トークパートの次は再び演奏パートへ

「BLUE TEARS」に続いて演奏された「INNOCENT BLUE」には
間奏部分に格好いいギターソロパートがあるのですが
そこではイノエルがギターテクニックを披露!

演奏しながら激しい音に合わせてポーズも決める見事なパフォーマンスに
イノエルがとても格好良かったです。

イノエルはこれまでのイベントでもギターを持って乱入する事があったのですが
今回はさらに本格的に複数曲を披露することに。




続く「HOWLING」も力強い歌詞と格好いい曲が魅力の1曲なのですが
ここでは歌詞の「Say HOWLING!」などを観客と一緒に歌いながら演奏。

ビシっとドラムの音も大きく響いて最高でした!


ここで2度目の休憩。
6人全員が再びステージ上に揃って朗読劇パートになります。

朗読劇では事前にニコ生で予告されていたように
原作でも飛び抜けてヤバイシーンと言える「妹のシャンプー職人」が演じられました。

アニメでは残念ながら描ききれなかった人気シーンで
作中でも飛び抜けて響が危ないシーン。

妹の髪を職人として高度なテクニックで洗っていく響と
当然のように兄に浴室で髪を洗わせているくるみのやり取りがドキドキさせてくれます。

その流れで次は響の部屋に、潤、希美、そらの3人がライブの打ち合わせのために訪れて
何故かマッサージをしたりされたりするお話。

こちらも言うまでもなく攻めたシーンとなっており
目の前で声優さんが、生で、ライブで、ノーカットで!
きわどいあんなセリフやこんなセリフを演じてくれる。最高ですね!

マッサージには3人だけではなく、
くるみや柚葉も加わって全員で楽しいことをしてしまう、そんな素敵で羨ましい空間でした。


そして再び演奏パートへ

まず披露するのはアニメの劇中に登場しているのに
しっかり聞くことが無かった幻の曲とも言われている「モノクローム果樹園」

これも激しくて格好いい曲で
ギターやベース、ドラムの力強い音色と振動、
それぞれの歌声がすごくピッタリで、
スリーピースバンドとしての3人のコンビネーションと良さを改めて実感。


ここで次の曲に入る前に少しだけそのままトークをしたのですが
次の披露されるのが「大切がきこえる」

アニメでは第6話の挿入歌として使われた楽曲で
その曲や歌詞、アニメでのシーンが今の自分たちと重なってしまうと、ゆうぽんが言うと同時に声が少し涙声に。

その様子を近くで見ていたゆりしぃとあおちゃんも気持ちは同じ。

アニメでの6話では、希美が親族の居るイギリスに行ってしまうのを
寸前のところで潤やそらが自分の気持ちを伝えて涙を流しながら引き止め、
希美も本当はみんなと残りたかったと互いに本音で気持ちを伝え合うというストーリー

でも現実はゆりしぃの声優引退の日が近付き、
今回のライブが終わってしまうとその日がもっと近づいてしまう。

「ゆりしぃが居なくなってしまう」
直接その言葉は発しませんでしたが会場の誰もが理解しています。

そのまま演奏前に泣いてしまうのを振り払うかのように
楽器を演奏し、歌い始めた3人。

いつものように安定したリズムでドラムを叩くあおちゃんが泣いてしまっているのを
演奏中にゆりしぃが目を合わせた時に気付いてしまい、ゆりしぃもそれにつられてしまう。

「大切がきこえる」は歌詞もそのシーンに合わせて暖かく優しく
劇中の潤たち3人だけではなく、Baby's breathとしてステージに立つ3人の事のようにも聞こえるだけに
より一層会場が優しい気持ちに包まれます。

演奏後。「ゆうぽんが急にそんな言うからぁ!」とゆりしぃ
今まで堪えていた感情が、想いが、涙とともに溢れてしまう3人。




「ファーストテイク」は劇中でも大事な1曲で
潤たちの成長を感じる前向きで明るくて元気になれる曲

しんみりした気持ちもあったけど顔を上げて前を向いて頑張る。
まさに今この瞬間にぴったりの選曲です。

『きっとゴールはここじゃない』
『キミと笑顔合わせながらかけがえのないメロディ』

楽器を1年以上諦めずに頑張ってきた3人の
大きな成長を確かに感じられる1曲。

本当に良い曲です。





いよいよ終わりの時間が近づいてきました、
アンコールへ突入。

アンコール1曲目はアニメのエンディング主題歌で
小学生らしからぬ曲だと話題になった「楔」

「楔」の少しダークでひんやりとした格好いい雰囲気を
3人の楽器の講師役を努めた先生たちによる楽器の激しい音色に合わせて全力で歌う。

3人からのヘドバン推奨曲ということもあって
他の楽曲とは明らかに雰囲気が異なります。

アンコール2曲目はアニメBlu-ray3巻に収録されている「Believe In…Myself」
アニメでは使われなかった曲ですが
「Believe In…Myself」は加速感が気持ちよくて、これもまた格好いい曲なんです!




アンコール最後の曲、
今回のライブの最後の曲は、「羽ばたきのバースデイ

タオルをまわして!と客席に呼びかけてラスト1曲に突入。

噛みしめるようにそれぞれの担当のパートを歌います。
元気いっぱいに、笑顔で。

「いつのまに天使が現れたの? いま!」

天使はいました。今そこに!




最後に6人全員がステージ上に集まって挨拶。
3人だけが残ってもう一度最後の挨拶。

そこでも何故か上手く挨拶をして手を繋いで礼をする流れを
ゆうぽんが出来ずに3人らしいやり取りが繰り広げられて会場が優しい笑いに包まれます。


「Baby's breath」
アニメのキャストによるオジリナルユニットでバンドプロジェクトが行われると発表された時
こんなにも本格的なものになるとは思っていませんでした。

ゆりしぃは別作品で少し前からベースをやり始めていて
あおちゃんもドラムの経験が多少あったということですが
ゆうぽんはギターを触ったこともない状態からのスタートでした。

それを1年と少しの間、何度もイベントをしながらも
ここまで3人の息を合わせて難しい曲も見事に演奏し、歌唱して、本当に凄いと思います。

なかなか上手にギターが出来ずに何度も泣いてしまったというゆうぽん。
こんなにも堂々と演奏できるようになるなんてそれだけで感動です。

「Baby's breath」の名付け親のあおちゃんは
「愛しい人の吐息」「儚げで、大切なもの」という名付けた由来を改めて説明。
Baby's breathは本当にその通りの場所になりました。

ニコ生でも自由に暴走する2人のお姉さん役としてゆりしぃは頑張りました。(ゆうぽんの方が年上なのに…)
責任感が強くて引っ張っていこうとする気持ちがいつも伝わってきます。

私は最初に希美役に遠藤ゆりかさんが起用されると聞いたときに
それまでの遠藤ゆりかさんのイメージに小学生を演じるようなイメージが無かったために
本当に大丈夫なのかな?と少し心配もあったのですが、今では希美がゆりしぃで良かったと思います。

作中での希美の大人っぽい子供らしさはもちろん
Baby's breathの絶妙なバランス感覚はゆりしぃ無しには成立しないものでした。

Baby's breathは、ゆうぽん、ゆりしぃ、あおちゃん。3人だからこそBaby's breath

最初はちゃんと仲良くしてもらえるかなと心配だったらしい、3人。
そんな心配をしていたのが嘘かのようにステージ上の3人は楽しそうです。


もうすぐゆりしぃは声優としての活動を終了します。
他の作品と同じように、Baby's breathと「天使の3P!」が
ゆりしぃにとって素敵な想い出になるのなら作品ファンとしても嬉しい。

涙もあり、笑いもあり、みんな格好良かった今回の「ファンとのくさび♪」、
3時間という時間でもっとも印象に残ったのは、楽器を演奏しながら歌っている3人の笑顔でした。

その笑顔は本当にキラキラしていて、それぞれの顔を見つめながら溢れるような自然な笑みで
この時間を楽しんでいるのが笑顔を通して伝わってきました。

最後の挨拶パートで、ゆうぽんに促されてイノエルが
「やっぱり小学生はー?」と呼びかけ観客のみんなで
「最高だな!!」とコールアンドレスポンスするある意味恒例の場面もありましたが

小学生だけではない「天使の3P!」という作品、
そしてこんな素敵な時間を一緒に共有させてくれたBaby's breath 最高でした!



2018.2.7

TVアニメ『天使の3P!(スリーピース)』公式サイト
 TVアニメ『天使の3P!』SPECIAL LIVE〜ファンとのくさび♪〜