アイドルマスター シンデレラガールズ 2nd SEASON 25話「Cinderella Girls at the Ball.」(最終話)

ついに最終回。
シンデレラの舞踏会、当日です。

どうすればいいのか分からなくなっていた卯月も復活し
あとは全力でイベントを成功させるのみとなり
開始早々から会場は盛り上がりを見せるばかりですが
公演内容は全てライブで勢い良く一気に行くのかと思っていましたが
どちらかというとライブはおまけのような?ものになっているようでした。

ひとつの会場で、複数ステージを使い、
それぞれのアイドルがそれぞれの仕事で頑張った成果を
そのまま制限無しで利用しているという感じ。

ゲームあり、実質コントな笑いも、実質バラエティ番組もあるなど
アイドルの強み、個性を最大限に利用しています。

これにより全てのステージを楽しむことは出来ませんが
たくさんのアイドルが集まるイベントを1回で開催しようとすると
推しアイドルを集中して楽しむことも出来ますし、この形式がベストなのでしょうか。

この会場の盛り上がりに
少し前まであれだけ強気全開だった常務も随分大人しくなってしまいました。
プロデューサーさんとの会話などで独特の硬さは健在ですが
それぞれの見えるところ、見えないところがあるなど
プロデューサーさんの、実質引き分けのような発言も受け入れてくれた様子。


復活したニュージェネレーションズ、未央いわく、ニューニュージェネレーションズのステージでは
本番前に余裕もあって、ニュージェネレーションズの初ステージからの成長が感じられます。

1stシーズンの6話、未央リーダーが一番揺れていたあのNGSの初ステージの回では
センターはリーダーである未央でしたが、
今回の「ニュー・ニュージェネレーションズ」のステージでは卯月がセンターに。
おなじみの登場時の掛け声も、ついに卯月の「生ハムメロン」が採用されました。

そんなセンターが卯月になって披露されたNGSの新曲「流れ星キセキ」は
この作品のテーマの1つである「星」が使われています。キラキラです。

そして全員で「GOIN'!!!」を口ずさみ和やかなムードで挑む
満を持してのラストスパート!

ここで使われた曲が新曲の「M@GIC☆」
シンデレラガールズでは初めての「@」が入った特別な曲です。

シンデレラプロジェクトのアイドルが勢揃いしたこのステージでも
センターには凛と未央に挟まれた卯月がいるのが印象的です。
色々あってもここまで登ってきた卯月もまさにシンデレラストーリーのよう。

さすがにここまで見せれたら
あの常務もついに現状を受け入れたみたいです。
プロデューサーさんのPower of Smile、恐るべし。


それから、プロジェクトクローネのメンバーも
シンデレラプロジェクトと一緒に練習するように変わったみたいで
常務とは完全に和解したみたい。

ありすちゃん可愛いですね、ありすちゃん!
シンデレラプロジェクトのメインメンバーに入っていなくても出番が多くて嬉しいです。

これからも、それぞれのアイドルの良さを、個性を活かした活動を
続けていけるようになって良かったです。

卯月の調子がよくなかった時には卯月と美穂だけしか居ませんでしたが
正式に活動を始めた卯月、美穂、響子のピンクチェックスクールのキラキラした新曲、お待ちしております。




1月からの1stシーズンから続く、全25話、終わりました。

全25話、2ndシーズンでは全12話といっても実際にはそれ以上の放送があって
その理由というのも最終話(25話)直前と、23話の直前にあった
「Special Program「Road to LIVE」」と「Special Program「Smile History」」というタイトルの特別編です。

特別編を放送した理由は、恐らく誰もが分かっているように
最終話の制作時間を確保するという意味だろうとは思いますが
特別編の中身は単純にこれまでの話の総集編だったりするわけではなく
しっかりと出演キャストが登場するなど、出来る限りの中身は用意したと評価しています。

最も最悪なパターンはスタッフでもキャストでもないアニメに関係のないタレントが
よく分からないまま登場するような某局で一時期見られた特別編だと個人的に考えているので
それに比べると「シンデレラガールズ」の特別編は良いものだと思います。


そして、2ndシーズンでは最初から終盤まで暗い話が多かったという点も
評価が分かれている大きなポイントの1つだと思いますが
確かに最近のアニメのセオリーに従うと、
1話か2話程度は気を抜いて見られるような明るく楽しい話を入れるべきだったかも。
それでもそうじゃなかった理由は話数が足りなかったのだと理解しています。

ですが、少なくとも卯月のストーリーに関しては
シンデレラガールズ」をアニメ化する上で絶対にやってほしい話だし、
必要だと思っていたのでアニメでしっかりやってくれて満足です。

卯月の他のアイドルとは違って「普通」のように見えるけど
その普通が普通以上のもので、卯月の個性だという事を受け止めて次のステージに向けて前進する卯月。素晴らしいじゃないですか。

ニュージェネレーションズでは未央がリーダーを努めて
アニメのBlu-rayを初めとした様々な展開では凛が一番を取っていて
卯月はどうしても一番じゃなくなっているのも卯月の個性なのですが
そんな部分をポジティブに力にするという意味でもアニメ化した意味がありました。

2ndシーズンの中では卯月の復活ステージの第24話が最高でした!
「S(mile)ING!」を歌う卯月の表情と笑顔が忘れられません。


リーダーの未央について、1stシーズンでは第6話のあの「アイドルやめる!」宣言で
場の空気が凍りつき、視聴者サイドも含めて騒ぎになりましたが
それからの未央は1stシーズン最終話で「アイドルやめなくて良かった!」という心からの言葉の通り
1stシーズンと比べて、2ndシーズンではしっかりとしたリーダーを出来ていたのでは無いでしょうか。
凛のトライアドプリムス参加の件でザワッとしていた時にソロで舞台をやると言い始めた時には少し怖かったですが。

は一見しっかりとしているイメージながらNGSの3人のメンバーの中では最年少なだけに
卯月を復帰させるために未央と行動を起こした時には
いつものクールさと比べて、どこか子供っぽさが見え隠れしたように感じました。
それでも1st、2ndシーズン通して3人の中では一番安定感があったのはさすが凛です。


アニメ「シンデレラガールズ」の原作はソーシャルゲームなだけに
登場するアイドルはものすごく多く、そのままアニメ化するとストーリーが作れない事態になるので
ある程度メインキャラを絞ってアニメ化したのは正解だったと思います。

メインを固定し、その他のアイドルも少しですが登場するこの形式は
キャラクター数が多く時間の制約があるアニメ化ではベストな選択肢の1つといえるでしょう。

それでも最終話ではエンドロールのキャスト表記が
登場したアイドルだけでも3ページにも渡っていましたが。


アイマスの特徴である音楽についても
アニメという時間が限られた状況でじっくりと聞くという事はあまり出来ませんでしたが
曲数は十分な数が用意されていたのは素晴らしいです。

最終話でも一気に2曲も用意してきました。

14話オープニングの「Star!」を除いても
2ndシーズンでは「Shine!!」を含め、20曲以上が使用されました。

卯月のキャラクターソングである「S(mile)ING!」は以前リリースされた曲ですが
アニメの放送に合わせて新たに収録しなおしたものが使われているなど工夫も見られます。

「シンデレラの舞踏会」ステージのラストで披露された「M@GIC☆」では
客席からの声も少し大きいように思いましたが
アイマス関係者からは実際に11月に幕張メッセにて開催される同名の3rd LIVEイベント「シンデレラの舞踏会」でも
参加者がアニメの再現をしてくれることを期待しているようでしたので参加される方は頑張ってください。


そしてアニメ本編中の演出、「シンデレラガールズ」では演出面も面白い部分がありました。

シンデレラの話をモチーフにしたものが数多く使われていましたが
一番多かった演出が時計の針の演出でしょうか。

「12時になると魔法が解ける」というシンデレラの象徴的なシーンをイメージして何度も使用されていますが
その時の状況、場面に応じてその針の動きが持つ意味が変わっているように思えたのが面白いところ。

他にも階段を使ったものも多くあったように思いますが
そんな様々な演出が散りばめられてた中でも
やっぱり取り上げたいのが24話、卯月の話です。

進むべき道を見失っていた卯月を
みんなに励まされて後押しされてステージに戻ってきたその姿は
キラキラした衣装で飾られていない、魔法がかかっていない姿で、
再び前に歩み始めた卯月を印象づける演出として良かったです。

なので、制服から学校の特定はやめてあげてください!
きっと女子校ですので。

何度も言ってますが
あのステージは卯月の魅力が詰まっていて本当に最高でした。


1月から1クールずつ2クール全25話、
特別編を入れると28話、直前番組を入れると全部で29話も放送された「シンデレラガールズ」ですが
確かに暗めな話も多かったです、だけどそれだけにアイドルたちの成長物語、シンデレラストーリーとしては
全体的に上手くアニメ化されたのではないでしょうか。

アイドルらしい可愛さもいっぱいありまたし、楽しい曲もたくさん聞けました。
だから「シンデレラガールズ」、楽しかったです。

アニメ第2期、待ってます。


<公式サイト>
TVアニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ」オフィシャルサイト

<関連エントリ>
[アイドルマスター シンデレラガールズ 2nd SEASON] - 深夜アニメ実況の果て