城下町のダンデライオン 12話「王冠は誰に輝く」(最終話)

最終話です。

いよいよ次期国王を決める選挙の日がやってきましたが
次に繋げるために結果を有耶無耶にするのではなく
しっかりとアニメで結果を出してくれてよかったです。

葵の辞退という意外な部分があったものの、
現実的に考えるともっとも適しているとも言える修なら納得です。

栞様が選ばれたらどうなるのかも気になりますが…。



全12話終わりました。

この作品は王族が普通の住宅地に暮らしていたかと思うと
全員が何らかの能力者だったり不思議な設定もいくつかありましたが
それでも日常アニメとして問題なく楽しめたのが良かったです。

日常系が強いものの最初から最後までかなりの安定感で楽しむことが出来、
アニメとしての完成度の高さもなかなかなものです。

原作付きのアニメ化作品では
アニメが最終回を迎えても原作が継続している関係で展開が中途半端になりがちなのですが
この「ダンデライオン」は選挙結果まで見せてくれて
キリの良いラストだったので見ていて消化不良な部分がなかったのもポイントです。

さらに最近のアニメではなかなか見られない
ヒロインが告白をして、数週間の時間を開けてしっかり返答して成立という流れが見られるのも
深夜アニメとしては貴重なシーンでは無いでしょうか。

佐藤さんは修の選挙活動をしっかりサポートしていたのも好印象です。


キャラクターについては次期国王候補のメインキャラだけでも9人という大人数ながら
それぞれ個性が強く、キャラを迷わずに見られました。

実質主人公扱いのは街中に配置された監視カメラに怯えていたのに
スカーレットブルームなどを通して最終的には9人の中で一番成長を感じさせてくれたヒロインでした。
良いところはそのままに成長してくれたのが嬉しい。

選挙を辞退した長女のは長女としてしっかりした部分がほとんど崩れなかっただけに
遊びとしての面白さは他のキャラに劣りますが
優しく見守ってくれている感は大事で、無くてはならないポジションです。

奏は修に対しては佐藤さんが入ってきたので本人は残念だったかもしれませんが
茜に負けないくらい良いキャラをしていたと思います。
能力のタイプも面白いですが、本人も真面目なように見えて
実はそれだけじゃない部分がいじり甲斐があってアニメで描かれた以上に様々な可能性を感じまず。

は能力で性格別に数人に別れてしまうので本人のキャラが比較して薄く見えてしまうところですが
一周周って普通な岬本人が一番安心出来るような気がします。
でもせっかくたくさんの岬が居るんだからもっとひとりひとりを掘り下げてみても面白いかもしれません。

は、可愛い。
国王選挙にはそこまでのこだわりは無い様子ですが
アイドル業には真剣で、程よく力が抜けていて、紗千子とのバランスが楽しい娘です。
本人は自信あってもどこか詰めが甘かったり幼さが残っている部分が可愛いです。

様は、天使です。
9人の中で一番の年下ながらも何も心配無いくらいしっかりしていて
輝の事を本人には気づかれないようにそっとサポートしている姿は最年少には全く見えません。
どう見ても茜よりしっかりしているので将来きっと凄い娘になるに違いないです。


という感じで日常系の枠に収まらない日常アニメながらも
最初から最後までストーリーの展開とキャラクターが安定していて、非常に楽しいアニメでした。


<公式サイト>
城下町のダンデライオン 公式ホームページ|TBSテレビ

<関連エントリ>
[城下町のダンデライオン] - 深夜アニメ実況の果て