ロウきゅーぶ!SS 12話「智花(キミ)がいるだけで」(最終話)

第12話、最終話です。

前回からの続きとなる試合もいよいよ終盤、延長戦です。
ベンチに下がっていた真帆も大事なく6年生のフルメンバーで挑んだ延長戦、
硯谷側の含めて両チームの選手が全力で戦っているのは見ていて気持ちがいいです。

6年生チームはこれまでの練習の成果が
目で見て分かる成長となって現れていてまさに最終回に相応しい試合でした。

試合前から試合前半まであれだけ暴れまくっていた怜那
試合の中でしっかり成長しているのもポイントです、
今回は5ファウルで退場になりましたが、次からはさらに強敵になりますね。

試合のクライマックスでBGMにOPがフルで使われるのは
定番な演出ながらもやっぱり熱いです。

試合の結果はほんのあと少しの差で届きませんでしたが
負けたとは思えないくらい清々しいものでした。

試合に敗れたということは、つまり最初で最後の公式戦も終わってしまったということで
1年間限定のすばるんのコーチ期間もまもなく終わりに…。
それでもこれだけみんなに慕われて、
最初そのつもりじゃなかったのにコーチやってよかったですね。羨ましい。

いつかのキャンプの時の智花との約束もしっかり忘れずに果たされ、
一緒に、「昴」を眺めるその2人は…高校生と小学生ですが
それ以上のものを感じざるを得ません。


すばるんの発言は、かなりギリギリまで言っちゃってますから。

そして昴も無事に、影の薄い一成の頑張りもあり、
1年間の休部となっていたバスケ部も再開し、
今まで語られる事のなかった智花がバスケを始めたきっかけも
視聴者にだけ明らかになったところで「ロウきゅーぶ!SS」もラストシーンとなります…。

原作ではあまりしっかりと見ることが出来なかった中等部の制服ですが
そんな中等部になっても可愛いですね、智花





これで全12話、実質13話分の放送が終わりましたが
原作の話も混ぜてもう少しだけ。

まず最終話の12話を見ると
試合シーンはほぼ原作の準拠しているのが1つ目のポイントでしょうか。
6年生のメンバーの二つ名を一人ひとりこれまでの成長と一緒に
紹介しながら読み上げていく最大の見せ場で、その熱いシーンはまさに原作通りです。

12話の中では唯一、智花「昴」を見に行くシーンだけアニメでは前後していますが
物語の流れとしてはアニメ版の方でもかなり効果的なシーンの入れ方だったので満足です。

細かい部分では、智花たちが制服を着て出席していたのを
入学式となって言っていましたが、原作では中等部の制服を着て卒業式。
しかしその直後の中学生になって初めての試合のシーンを含めて全く影響しない部分でした。

このように第1期シリーズでも同じようなことを書きましたが、
原作付きアニメにありがちな原作ファンに不評な改変をすることなく
原作ファンから見ても満足の行く上手い改変がされているのが「ロウきゅーぶ!」の特徴と言えそうです。


その他に改変部分についてかなり大胆だなと思ったのが
5年生チームの登場タイミングです。

原作ではもう少し5年生チームとしての登場はあとになるのですが
アニメではそれに準拠すると後半からしか出番が無くなってしまうのですが
それをうまく回避する形でアニメ開始後かなり早いタイミングで5年生チームを一度登場させたのは素晴らしいです。

その影響で本来は搭乗前となる修学旅行回あたりでは
5年生チームは空気状態になってしまっていましたけど
結果として好判断の変更だったように思います。

その修学旅行回では昴とのコンビでの見せ場が本来はあるのですが
それだけアニメでは描かれなかったのは残念に思いますので
どこかで映像化してあげて欲しいです、葵のためにも。


他に大きめの変更点は、第3話Bパートの智花の誕生日パーティでしょうか。
これについては他の変更点とまた少し違う方向なのですが
原作では智花の二つ名を昴が考えて智花に与えるという作品上大きなポイントになるのですが
ご存知の通り、智花の二つ名はアニメ第1期シリーズで先行して登場させてしまったので、
結果、第3話ではBパートのみのちょっと軽い感じの誕生日パーティとなっていまいました。
まぁ、これは仕方ないですね。




ロウきゅーぶ!」の魅力は何と言っても登場するキャラクターが可愛いこと!
その可愛い子たちが、バスケを通じて成長する物語が魅力です。

第2期では1期で成長した6年生の5人がもっと成長して、
さらにその成長した姿をしっかりと確認出来るところが素晴らしいです。

1期を通じて最も成長が分かりやすいのが愛莉ですね、
最初あれだけ臆病だった愛莉がセンターとして敵と張り合えるまでになり、
2期では兄である万里との仲も戻し、さらにセンターとしても成長しました。

真帆は最後の公式戦での成長がとても分かりやすかったですね。
1期ではどちらかと言うとトラブルメーカー的なポジションだったのに
怜那に対する気遣いなど、お姉さんとしての一面も見ることが出来ました。

5人の中でのお姉さんポジションと言えば紗季です。
第2期では5年生メンバーである雅美に対しても、そのお姉さんらしさを発揮、
商店街のイベント時は大活躍でした。
第1期の硯谷との練習試合で最後に外してしまったシュートも
公式戦では最後にしっかり決めました。

ひなたも普段は可愛さ前回の癒やしキャラですが
やる時はやる子、試合の時はもちろん練習でも他のメンバーに負けないように一生懸命で、
その成果として試合でも小さな身体をフルに使って頑張った公式戦でのひなたは格好良かったです。

そして智花、大切な場所であるミニバス部と4人のメンバー、
そして昴のために純粋に頑張るその姿は可愛くて頼もしいです。
元々高い技術としての成長は他の子ほど大きく目立つものではありませんが
精神面、心の強さ、周りの人との関係は大きく成長したと思います。

6年生の5人以外にも、
1期の練習試合からすごく変わった未有や、
2期の短い期間で別人のように変化した怜那など硯谷メンバーの成長にも注目です。
愛莉をライバルとして、憧れとして見ているの成長にも今後は期待されます。

もちろん昴や万里など周りの人達も
小学生たちの試合を通して成長したキャラだと思います。
は気苦労の方が増えたかも知れませんが
原作では葵も前に向かって進み始めています。


そんな小学生たち各キャラの成長が楽しめる一方で、
小学生たちの可愛さも存分に楽しめるのが「ロウきゅーぶ!」です!

1期に引き続き、他の作品と比べても小学生のシャワーシーンが多く
普段は見られない小学生の可愛さを見ることが出来る貴重な作品だったりしますが、
バスケの練習ではよく汗をかくから仕方ないですね!

そのシャワーシーンはともかく、第2期では1期に負けないくらい
ギリギリまで小学生たちの可愛さが発揮されていて
特に智花は他のメンバーに言われて仕方なく、という場面を含めてかなり頑張っていました。
その可愛さはもう言葉にならないくらいで今すぐ全力でドリブル疾走したいレベル。

小学生以外にも触れておきましょうか。

昴は、第1期シリーズでは変態ロリコン疑惑コーチの印象が強くなっていましたが
2期では須賀相手に戦うシーンなどで昴の見せ場も用意されていたのは良かったですね。

誰にでも甘いこと言い過ぎと、6年生チームの中の人である5人には1期では不評だった昴も、
その甲斐あって、2期では少しだけ評価がアップしたらしいとか何とか。

その4話、5話では負けられない相手と聴いて
全力で一生懸命頑張ったり、昴の心配をしている智花がとても良く、
調子を取り戻せない愛莉に対してもひなたが気にしてあげてるところも含めて
第2期シリーズの中でも好きな話数の一つです。


ストーリーや構成では
アニメに適した原作からの変更を加えつつ
今回もうまく構成していた事は評価できると思います。
恐らく1期同様に原作者が深く関わったのではないでしょうか。

ただ、第1期の1周間の放送休止よりは全然良いものの、
6話と7話の間に総集編+OAD前半が入ったこと、ここまではまぁ大丈夫なのですが
1期の時と同じように終盤になるにつれて作画が崩れ始めたのは惜しかったです。

バスケアニメは他のスポーツより動きが激しく制作も大変らしいですが
ここは第1期を教訓に頑張って欲しかったところです。


そうそう、アニメ本編以外ではこれに触れなきゃいけないですね、
オープニングとエンディングです。

まずオープニング、何と言っても格好いいです。
5年生チーム相手に6年生チームがチームワークで圧倒するシーンがメインなのですが
その動きがとても格好良く、ひなたなんて凄いです。

全12話を見終わってからもう一度オープニングを見るとまた楽しめるのも良いですね。
全話最後まで見てやっとそれぞれのカットの意味が分かるようになっています。

そして問題のエンディング、
エンディング主題歌の「Rolling! Rolling!」は
放送が始まるまで視聴版も公開されていなかっただけに初めて聴いた時の衝撃は計り知れないです。
何ですか、「Show you guts cool say what 最高だぜ!」って、天才ですか。
この歌詞は間違いなく歴史に残りましたよ。

インパクト十分な歌詞も凄いですが、絵の方も頑張ってました。
毎話ごとに登場したキャラのSDキャラや、
その回での服装の慧心メンバーをSDキャラを毎回変えて登場さえていたのは可愛くてよかったです。


そんな感じでコメントしたいことはたくさんあるのですが、
とにかく、ロウきゅーぶ!SSも1期同様に楽しく全話見ることが出来ました。

物語は完全に区切りで終わってしまったし原作も同じなので
第3期シリーズというのは難しいかもしれないですが
原作でも短編などがこれからも出るということで、アニメもOVAでも良いのでまた見てみたいですね。

余談ですが、このアニメ最終話がTOKYO MX/サンテレビで放送される直前には
RO-KYU-BU!のファイナルライブが開催されていて、その熱気と勢いで最終話が見れたのは面白い体験でした。

ミニバスを頑張る小学生たちは可愛く、そして楽しかったです!


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